「読書感想」【バラ色の未来】真山 仁著 書評
首相官邸前で、カジノ誘致で首相の指南役となっていた元町長がホームレス姿で見かけられる。
その後、元町長は無くなり、首相の地元で日本第一号として開設されたカジノで隠されていた闇の部分が少しずつほころび始めてくる。
新聞記者が真実に迫る社会派ミステリー。
新聞社内でも首相側と事件に迫る側の攻防、広告代理店の絡み方や誘致合戦に巻き込まれる人々など、それぞれの欲に貪欲な人間たちがうまく描かれていて面白い。
カジノ自体や依存症への掘り下げ方は薄い点はあるものの、本作品はそこが主眼でないので、気にせずスピード感ある物語を楽しむべき。
「読書感想」【ガーディアン】薬丸 岳著 書評
いつの間にか子供は巣立ちへの道を歩んでいる
卒業式と入学式がひと段落。
新しい環境でまだ朝は多少の緊張があるみたいだけど、それも今だけ。
今後も同じような場面はあるだろうけど、その緊張を楽しめるようになればいい。
普段全く平気な大きな大会の方がよほど緊張する雰囲気だと思うのだけど、それでも新しい環境はそれなりに心配なんだね。
制服姿が成長を感じると同時に、そんなに急いで大きくならないで!との思いも起こる。
手がかからなくなってきたのはうれしいのだけど、離れていく感じはやっぱり少しのさみしさも。
子供3人小さかったときは、いつか手がかからなくなったら、もう完全に自分の時間を取り戻して海外移住を夢見ていたけど、いざ子供が成長してくるといや、もうちょっと一緒にいても良いんだよという気持ち。
まあでも近い将来子離れできないということはない…はず。
まだまだ人生やりたいことがいっぱいある。