川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

スポーツの壁にぶつかる子供

あるスポーツを続けている子供が、環境が変わって壁にぶつかっている。

 

新しいコーチや、練習メニュー、大会での結果などすべてが今は面白くない模様。

今までも練習行くの嫌な時期はあったけど、今回ははっきりと口にだして

「もう、イヤ」

と言っている。

 

親としてどう接するべきか考える。

 

今までのようなとりあえず、嫌がっている程度なら、励まして続けさせる方向なんだけど、本当にイヤであるなら無理強いしてもしょうがないかな…と思いも生じてきている。

 

これが対した結果を残しているわけでなければ、親としてもあっさりと

「じゃあ、別な事やれば」

と気軽に言えるのだけど、幸か不幸かそれなりの結果をだしており、今後も活躍次第ではもう一段レベルの高いところで活躍できそうな位置のため、簡単に方向転換を薦められない。

 

頭の中では、(子供がやりたいようにやらせるしかない)とは理解しているんだけど、

(本当にここで辞めて後悔しないのだろうか)という思いを消し去ることが出来ない。

 

もうとことんやって

「引退する!」

ということなら、親子とも納得できるけど、まだそこまで本気を出しているとは思えない。

 

細かい理由としては

(辞め癖つけてほしくないな)

(ここまでがんばったのだから、もう少し上を目指してもいいのでは)

とかも頭をよぎる。

 

でも何だかんだ言っても、最終的には子供が後悔しない道なら、どんな結論でも受け入れるけど。

 

自分(親)の能力からすれば、もう十分すぎる結果をだしているけど、それだけによくばってしまうところはある。

親の気持ちを押し付ける事だけはしないように気を付けて、最後は子供に決断させないと。

 

また将来道が変わっても良いわけだし。

「読書感想」【夜の谷を行く】桐野 夏生著 書評

連合赤軍の一員として、あさま山荘事件時に山中で過ごしていた女性。

服役したのち、今は年金と貯金を崩して、平日のスポーツクラブと姪と妹と会うのを楽しみにつつましく生活している。

 

そんな中、連合赤軍幹部であった永田洋子の死亡ニュースや、姪の結婚がせまり自分の過去を話すべきかなど悩むなど、過去に向き合うことになって来る。

 

有名な実話の中に、一人の女性の物語を挿入しているため、リアル感が強い。

そして、相変わらず桐野夏生は女性の内面を描かせると、とても上手い。

著者のもっとも輝くのは、もっと女性のドロドロしたところをこれでもか!と描くところではあるけれど、今回の淡々とした内部描写であってもやはり女性を描く能力の高さは他と違う。

 

主人公ならではの方法で償いをした反面、まだ内面には必ずしも納得していない彼女の人生の描き方はさすがである。

 

夜の谷を行く

夜の谷を行く

 

 

「読書感想」【繚乱】黒川博行著 書評

大阪府警で不祥事で辞めさせられた「堀内」「伊達」コンビが、パチンコ業界や金融利権に金の匂いを嗅ぎつけ深入りしていく。

 

元警察官僚や、税金を食い物にした悪徳業者に食らいつき、テンポよく話は進む。

黒川ワールドお得意の関西を拠点としての悪者達の暗躍に対する、コンビの活躍が痛快。

 

楽しめるシリーズもので、今後も続いてほしい。

 

主人公の回りの人物達がみな、一癖も二癖もあって、濃キャラ達が物語に色を添える。

 

 

繚乱 (角川文庫)

繚乱 (角川文庫)