「読書感想」【アンカー】今野 敏著 書評
ニュース番組スタッフを描くシリーズ。
名物記者の布施が、目を付けた未解決事件が継続捜査の刑事や、TV局スタッフを巻き込み大きなスクープへとつながる。
頑なに原則にこだわるデスクや、新たに補助についた大阪からの出向局員、刑事たちのそれぞれのキャラクターがしっかりしているので、読んでいて安心感。
得意の警察モノをTV局側からの視点で捉える本シリーズの著者らしいオリジナルモノとして仕上がってきている。
「読書感想」【ジョン・マン 6 順風編】山本 一力著 書評
相変わらずのスローペースで進む本シリーズ。
今回はジョンマンは2等航海士となり、初めて上級船員として鯨採りへ。
あいかわらず、主人公の人柄は関係する人々に好感を持って迎えられ、まあ安心して読めるシリーズである。
しかし、あと10年位はシリーズ続きそうなゆっくりペース。
「読書感想」【竜宮城と七夕さま】浅田次郎著 書評
JAL機内誌のエッセイの単行本シリーズ。
多少の当たりはずれはあるけれど、どれも全体を通して著者の人柄が窺い知れるエッセイ集。
ちょっと以前より軽妙さが薄れてきたような気もする。