川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【波濤の城】五十嵐貴久著 書評

女性消防士が活躍シリーズで今回は大型客船での火災が舞台のパニック小説。

 

沈没前に何とか逃げようとする緊迫感はそれなりにあるが、どうも2番煎じで入り込めず。

実際に船がトラブルになるまでの人間模様の描き方も平凡すぎて、登場人物が良くも悪くも魅力がない。

 

シリーズ1作目のビル火災を描く「炎の塔」は面白かっただけに残念。

 

もう1作地下鉄シリーズが続くらしいけど、このマンネリ化を抜け出さないとあまり期待できないかも。

 

波濤の城

波濤の城

 

 

「読書感想」【身代わりの空(上・下巻) 警視庁犯罪被害者支援課4】堂場瞬一著 書評

富山空港での飛行機事故に関連して、警視庁の犯罪被害者支援課が動き出す。

 

死亡被害者の一人が、指名手配犯と判明し、また意識不明で重体の男の身元も不明。

裏に仕組まれた、大きな犯罪に少しづつ捜査の過程で近づいていく。

 

直接捜査を行う部署ではない、主人公村野だが、富山警察、警視庁とそれぞれの捜査において重要な役割を担っていくことにより、物語が一貫性を持ち惹き込まれる。

また堂場瞬一の警察ものを読んでいる人なら、お馴染みの他のシリーズの失踪課の高城賢吾が出て来たりと楽しめる。

 

設定の強引さはあるけれども、そこは割り切っていつものそれぞれのキャラを楽しむ作品である。

 

 

 

 

「読書感想」【スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課 ソトニ】竹内明著 書評

外事二課 ソトニシリーズの諜報ミステリー。

 

今回が一番面白く読み応えあり。

また現実かフィクションなのか今日本で起きている事と、北朝鮮の現実がリアルに描かれている。

 

日本国内に根を張って生活しているスリーパー工作員

それを追う公安や、主人公達元公安外事二課のメンバー達の活躍。

登場人物達を複雑に絡めて、最後までどういう展開になるのか、誰が誰とと名がっているのか分からない。

 

 表に出てこない現実として、実際こんな事が起こっているのでは思わせる筆力。

伏線のちりばめからや、スケールの大きさなどシリーズ3作目にして大化けした感じ。

 

ちょっと気になるラストだけど、是非このシリーズは続けてほしい。

 

スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課 ソトニ

スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課 ソトニ