川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【地獄の犬たち】深町秋生著 書評

東京で最大勢力のヤクザ組織に潜入捜査官としてヤクザになりきって潜入している兼高昭吾。

名うての殺し屋として、評価も上がり、トップの会長護衛としての立場に駆け上がる。

 

潜入捜査のプレシャーの中で、身も心もヤクザになり切ってはいるが…

 

登場人物達は個性的で、どれも魅力があり、物語としては読み応えある部分もあるのだが、いかんせん、簡単に人を殺し過ぎなど現実感から離れすぎていてリアル感がない。

 

まあそういう物語として、映像化などの方が楽しめるのかもしてない。

 

ラストもちょっと強引。

でもこの手の物語が好きな人にはハマるかも。

 

地獄の犬たち

地獄の犬たち

 

 

「読書感想」【凶犬の眼】柚月裕子著 書評

広島のへき地に駐在所勤務として飛ばされた警官の日岡巡査。

 

偶然ゴルフ場開発の現場に潜む、指名手配犯のヤクザの国光が潜伏していることを知る。

国光から「やり残したことがある」と言われ、しばらく自分の胸の中に潜伏の事実は仕舞、国光が自発的に手錠をかけれる日が来るのを待つことに。

その間に、ヤクザ間の抗争は激化していく。

 

山一抗争がモデルと思われる、暴対法施工前の広島がモデル。

ヤクザの親分である、国光が非常に魅力ある人物として描かれている。

そこに仁義と正義が絡み合い、子分や日岡巡査が惹かれていくことになる。

 

前作「孤狼の血」に続くシリーズではあるが、本書だけでも楽しめる。

 

 

凶犬の眼

凶犬の眼

 

 

「読書感想」【傍流の記者】本城雅人著 書評

大手新聞社へ同期入社した社会部記者の面々。

それぞれが、警察、調査など得意分野を持ち、競い合いながら出世していく。

デスクまではほぼ同時期に駆け上がったものも、社会部長になれるのは1人。

時を同じくして、会社にスキャンダルが発生する。

 

面白い!

本城雅人ならではの、著者の背景を生かしたリアリティある記者生活。

 

終わり方も今後の活躍が想像できる、余韻が残る展開で心地よかった。 

 

傍流の記者

傍流の記者