「読書感想」【任侠浴場】今野敏著 書評
「読書感想」【シンドローム 下巻】真山仁著 書評
東電をモデルにした首都電力買収を舞台にした後半。
上巻でも思ったけど、やはり現実の震災を絡めた展開はイマイチ。
どうしても読者は悲惨な現実を知っているし、それに対比して東電の現実との差異がうまく絡み合っていない。
このハゲタカシリーズとしては、ちょっと今までより引き込まれる面白さがないのは題材が悪いせいだと思う。
あといつもの買収に関する緊迫するやり取りも薄い。
次は原点復帰して展開してほしい。
「読書感想」【キラキラ共和国】小川糸著 書評
「ツバキ文具店」の続編。
代筆屋としての仕事もあるけど、今回は手紙が中心でなく、メインは今までの登場人物達のその後を楽しめる作品に仕上がっている。
人間関係のほっこりとするやさしさがにじみ出てくる。
大きな盛り上がりがあるわけえはないが、いつの間にか物語に引き込まれている。
ぜひ周辺人物に話を広げた続編でまた楽しみたい。