川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【サハラの薔薇】下村敦史著 書評

エジプトで発掘作業をしている学者の主人公が、発掘中に発見した石棺から最近亡くなったと思われるミイラが発見される。 エジプト側はこの発見にかん口令を敷き、学者が乗ったフランスへの移動中飛行機が砂漠の真ん中で墜落する。 その砂漠からの生還を求め…

「読書感想」【おもかげ】浅田次郎著 書評

定年を迎えた商社マンの男が、帰りの電車で意識不明となりICUに入院となる。 その男は、親を知らず孤児院で育ち、不幸な身の上でありながら、苦労を大手に見せない人生を送っていた。 その意識不明な状態の中で、家族を始め、孤児院の仲間や、会社時代の同期…

「読書感想」【カーテンコール! 】加納 朋子著 書評

廃校になる女子大学を卒業できなかったワケあるのメンバーが、半年間の合宿形式の補習で卒業の特別講義を受けることに。 それぞれの女性たちのワケある具合が、明らかになっていきながら、それぞれの成長を描く。 大病をした著者ならではの視点という意味で…

「読書感想」【噺家の卵 煮ても焼いても】柳家さん喬著 書評

落語家のエッセイなどは結構好きなので色々読んでいる。 さん喬師匠は、好きな落語家の喬太郎の師匠という認識。 これ読むと喬太郎とは全く違う系統と思うけど、喬太郎は新作はもちろん面白いけど、古典も上手いのは納得する。 師匠である五代目柳家小さんの…

「読書感想」【逃亡刑事】中山七里著 書評

千葉県警の麻薬を追っていた警官が殺される。 その犯人を追っていた捜査一課の有名女性刑事が、嵌められ犯人として追われる。 殺人事件の目撃者である8歳児と一緒に逃亡することに。 うーん、中山七里は警察ものはイマイチかな。 エンタメ仕上げなんだけど、…

「読書感想」【悪寒】伊岡瞬著 書評

大手製薬会社から地方の関連会社に飛ばされた男に、妻からトラブル発生のメールが送られる。 取り急ぎ東京に戻る途中に、警察から妻が自宅で殺人容疑で逮捕されたとの連絡が入る。 殺された人物は男を地方に飛ばした製薬会社の常務だった。 後半にかけて、展…

「読書感想」【地下道の鳩】ジョン・ル・カレ著 書評

スパイモノを始めとする国際舞台の裏側を描いているジョンルカレの回想録。 あえて誇張することなく、むしろ控えめに、自身の諜報機関での活動や、紛争地帯の取材などを書き記している。 どの小説の登場人物より、自分自身が裏側の世界にはまり込んでいる著…

「読書感想」【セブンズ! 】五十嵐貴久著 書評

岩手県釜石市の女子ラグビーチームが舞台。 地元の期待を受けるプレシャーを受けながら、現実は部員集めにも苦労する状態。 選手兼監督の浩子は国体に向けて、過酷なトレーニングを行う。 またバスケで高校に進学した妹も、嫌っていたラグビーメンバーに参加…

「読書感想」【妻に捧げた1778話】眉村卓著 書評

作家であるご主人が余命宣告された妻に毎日1つのショートショートの作品を送る。 その作品の抜粋と、ご主人が当時の環境を振り返りながら時系列を追っていく。 評判ほどの単純に感動するという作品ではない。 ただ日常を共にした妻との何気ない淡々とした日…

「読書感想」【くちなし】彩瀬まる著 書評

色々な愛の形の物語を集めた短編集。 現実の世界だけでなく、SF的な作品やファンタジー風味もあり、作品により得手不得手があるかも。 彩瀬まるらしい世界観は伝わって来る。 [asin:4163907394:detail]

「読書感想」【道標 東京湾臨海署安積班】今野敏著 書評

臨海署刑事課強行犯第一係安積班のメンバーも織り交ぜながら、安積刑事の警察学校から、現代までの成り立ちを描いていく短編集。 一つの事件を解決する物語の面白さとは違って、人間として安積を始め、周囲の人物の魅力を引き出している。 この本だけでも面…

「読書感想」【革命のファンファーレ 現代のお金と広告】西野亮廣著 書評

予想外と言っては失礼だけど、全く期待しないで読み始めたものの、内容は良いこと書いてあった。 実体験としての、自分や商品の売り方としての手法は一読の価値あり。 ただ残念ながら、本としての体裁が悪く書籍としては読みにくい。 これは著者というより、…

「読書感想」【さらさら流る】柚木麻子著 書評

昔付き合った同級生に取られた裸の写真が、6年後に流出しているのに気が付く。 付き合い始めたきっかけの出来事からの時間と、現代の時間を織り込みながら、物語は進んでいく。 写真を撮られた女性の心理描写や、家族との関係の描きかた、友人の関わり方など…

「読書感想」【ホワイトラビット】伊坂幸太郎著 書評

いつもの仙台を舞台にした、立てもこもりを舞台にしたミステリー。 何気ない会話と思わせて、後で伏線だったと思わせる数々はさすが伊坂幸太郎の得意のするところ。 著者の作品ではおなじみの黒澤が中心に描かれてはいるが、全体出来にはいつもの黒澤の活躍…

「読書感想」【誰かが見ている】宮西真冬著 書評

ブログで嘘で幸せな生活を描く事で、自己肯定を求める子持ちの主婦を始め、園の教諭など関係する女性たちの二面性から発生するサスペンスを描いていく。 最初は、読み進めるのがイヤな感じを予感させるイヤミスを思わせるが、それでも読み進める事を止められ…

「読書感想」【戦の国】冲方丁著 書評

戦国時代の武将をそれおれの立場・視点で描く歴史小説。 織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼の6人を緩やかな連作で繋げている。 著者らしい切り口で、今までとは違う印象を受ける場面も多少はあるものの、全体的には著者のエンタ…

「読書感想」【政治的に正しい警察小説】葉真中顕著 書評

社会派ミスエリーの印象が強い著者の、ブラック気味の短編集。 児童虐待や冤罪など異なるテーマでどれも読ませる。 長編での作品しか読んだことなかったが、短編でも著者らなではの切れ味鋭い文章は活きている。 短編集でありながら、読み応えある一冊。 政…

「読書感想」【真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥】大沼紀子著 書評

シリーズラストという事で、今までの登場人物ソフィア、こだま、弘基、希実、暮林のその後を描く。 今までの物語というよりは、完全にエピローグ的な扱いでまあ潮時なのかなという終わり方。 これは完結編ではなくて、サイドストーリー的なのでもっと中心3人…

「読書感想」【オペレーションZ 】真山仁著 書評

破たん目前の日本の財政を救うため、国家予算の支出を半減させる国家予算を目指す総理と財務省のチーム。 決して絵空事ではなく、現実の日本の危機としていつでも起こりうるリアル感を醸し出している。 ストーリーとして面白い上に考えさせられるエンタメ。 …

「読書感想」【ミステリークロック】貴志祐介著 書評

防犯探偵(コンサルト)が事件を解決するミステリー4編。 どれも著者らしいオリジナル性高い謎解きなんだけど、トリック自体が専門的過ぎて難解。 難しくて途中で飽きる人もいると思う。 こんなトリック思いつくのは凄いけど、これがありなら、もう密室殺人…

「読書感想」【彼方の友へ】伊吹 有喜著 書評

戦中の若い女性向け雑誌の編集見習いとして、勤めることになる佐倉波津子。 あこがれの雑誌であった「乙女の友」の編集者として、また執筆者として、主筆をはじめとする周囲の人の力を得ながら成長していく。 戦中、戦後を通して、雑誌作りという場面を通し…

「読書感想」【月夜の散歩】角田光代著 書評

いつものように笑える内容が多いわけではないが、どれも著者らしいエッセイ。 小説も好きだけど、角田さんの描くエッセイが好き。 特に、マラソンや旅行の話が好きなんだけど、今回はこの分野は薄いのが残念。 月夜の散歩 (ORANGE PAGE BOOKS) 作者: 角田光…

「読書感想」【覆面作家】大沢在昌著 書評

それなりに売れている男性作家の周辺事物に起こるちょっと不思議な話の真実に迫るミステリー短編集。 最近の大沢作品は、ダラダラして、ハードボイルドも古臭いけど、この位の短編集だと余計な描写がないから、すっきり纏まっている。 かえって短編中心に描…

「読書感想」【クリスマスを探偵と】伊坂幸太郎著 書評

伊坂幸太郎は無条件で手に入れることにしているので、絵本だけど読んでみた。 うーん、話自体は悪くないけど、あえて絵本にする必要がない。 絵もイマイチだし、子供に読ませるには、ストーリー的にサンタの正体が明かされていて無理だし。 この題材で普通の…

「読書感想」【神秘大通り 上巻 】ジョン アーヴィング著 書評

メキシコのゴミ捨て場で育った主人公は予知能力のある妹とゴミ地域のボスに一緒に暮らしている。 独学でゴミの山から本を見つけ学んでる主人公に、ある修道士が本を与え、そののち修道院の孤児院で暮らすことになる。 彼は大人になって成功することになるが……

「読書感想」【宝くじで1億円当たった人の末路】鈴木信行著 書評

宝くじだけでなく、孤独の人や、教育費をかけない人や、自分探しに逃げた人などの将来例。 まあそういう人もいるよね…という内容で、あえて読むほどの内容はなし。 もっとドキュメンタリー調とか、事例をもとに、何か次のステップに進む内容が描かれているの…

「読書感想」【ワルツを踊ろう】中山七里著 書評

外資系企業をリストラされた男が父親が残した故郷の限界集落に移り住む。 昔育った地域とはいえ、今や7世帯の老人だけの村人がいる携帯も県外の村。 好奇心丸出しの住人達へ溶け込もうとするが、やることなす事うまく行かず、村人からは疎外され、段々と閉鎖…

「読書感想」【トップリーグ】相場英雄著 書評

社会部の新聞記者松岡が政治部に移動になり、総理番から実力者の官房長官番になる。 そして官房長から情報をもらい、スクープの出していく。 一方松岡の同期あった酒井は現在週刊誌記者として名をはせ、ロッキード事件もモチーフにした昭和の一大疑惑へつな…

「読書感想」【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】友井羊著 書評

ビジネス街にある人気のスープ屋。 モーニングは宣伝もせずひっそりと開店しており、そこを訪れる客の悩みを店主が絡んで解決していく連絡ミステリー。 最初の話はまずまず。 ただその後の話は、平凡。 スープ屋である必然性も少なく、またミステリー自体が…

「読書感想」【教場0 刑事指導官・風間公親】長岡弘樹著 書評

刑事になって3か月の新人刑事が、OJTで風間刑事の元に送られ、時間の解決を迫られる短編集。 設定に多少の無理があるのはいつもの事ではあるが、どの事件も解決へのミステリー仕立てはアイデアとして悪くない。 どれも心理的な点をトリックにしている点で著…