川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【島のエアライン  上】黒木亮著 書評

熊本県天草をベースとするエアライン設立から運行を追いかける、関係者を実名表記で展開する物語。 政治家の後押しや、実際県職員から派遣され奮闘する様子など、当然ながらリアル感あるドキュメント風の展開。 赤字に対する補助金など負の部分も丁寧に描き…

「読書感想」【魔力の胎動】東野圭吾著 書評

風の動きなど自然現象を現場で予知できる少女。 スキージャンパーへ最適なスタートのタイミングを指示したりとちょっと異次元の能力を発揮して、誰かの助けになる。 うーん、それぞれ独立した短編だからしょうがないのかもしれないが、登場人物達のつながり…

「読書感想」【欧州開戦3 】 マーク グリーニー著 書評

バルト海の石油タンカーがロシアの潜水艦に撃墜され、ついに欧州へのロシア進行が目の前に。 多少各地で戦闘の前哨戦らしきものが始まるものの、まだ最後への布石なのか動きはゆっくり。 ラスト1巻で、目まぐるしく動くことになるとは思うけど、ちょっと前段…

「読書感想」【任侠浴場】今野敏著 書評

ヤクザが人助けをする任侠シリーズ。 今回は赤字の公衆浴場が舞台。 中心人物である代貸をはじめ、組長他いつもの組員たちも独自のキャラで活躍し、安心して読み進めることができる。 このシリーズは軽い感じで誰でも気楽に楽しめる。 そして代貸の気苦労さ…

「読書感想」【シンドローム 下巻】真山仁著 書評

東電をモデルにした首都電力買収を舞台にした後半。 上巻でも思ったけど、やはり現実の震災を絡めた展開はイマイチ。 どうしても読者は悲惨な現実を知っているし、それに対比して東電の現実との差異がうまく絡み合っていない。 このハゲタカシリーズとしては…

「読書感想」【キラキラ共和国】小川糸著 書評

「ツバキ文具店」の続編。 代筆屋としての仕事もあるけど、今回は手紙が中心でなく、メインは今までの登場人物達のその後を楽しめる作品に仕上がっている。 人間関係のほっこりとするやさしさがにじみ出てくる。 大きな盛り上がりがあるわけえはないが、いつ…

「読書感想」【欧州開戦2】マーク グリーニー著 書評

ジャックライアンシリーズの欧州を舞台にしたシリーズ2作目。 ジャックJrが、ロシアの高官の金を負い欧州で任務中に、相手に気が付かれる。 そして金の動きとロシア人を追って、ビットコインで資金洗浄をする人物がいるカリブ海へというのが本作。 正直まで…

「読書感想」【シンドローム 上】真山 仁著 書評

企業買収を行うハゲタカ、鷲津政彦が活躍するシリーズ。 東電をモデルにした首都電力が舞台。 2009年に買収をもくろむが、政治家に横やりを入れられ挫折。 2年後に満を持して再度挑戦しようと日本を訪れた日に、大震災が日本を襲うまでが上巻。 まだ上巻では…

「読書感想」【堕天使たちの夜会】福田和代著 書評

「堕天使たちの夜会」というネットでつながる4人組が、既存の枠組みで犯人を罰せないことに復讐を望む遺族などから、犯人に復讐する依頼を受け実行している。 警察の捜査1課から、正義から周囲に疎まれ交通課に左遷させられた主人公をはじめ、それぞれが得意…

「読書感想」【欧州開戦1】マーク グリーニー著 書評

ジャックライアンシリーズ。 今回はロシアの大統領が、自分の資産を守るため、ヨーロッパを攻撃し、アメリカも手出しできないような動きをしだすところまでは1巻目。 まだいつものザ・キャンパスの工作員の面々も本格的な活動までとはいかない序章。 今後に…

「読書感想」【彼女は頭が悪いから】姫野 カオルコ著 書評

広尾で恵まれた環境で育ち東大生になるつばさ。 横浜郊外で、ごく一般的な家庭で育ち女子大に進学する美咲。 そんな2人が出会い、美咲は初めての彼氏に心躍る日々を過ごすようになるが、つばさは東大ブランドで、東大以外の人に対しては常に見下す状態で疑問…

「読書感想」【脅迫者 警視庁追跡捜査係】堂場瞬一著 書評

追跡捜査課の刑事が、新人時代現場で遭遇した未解決事件について、捜査を始める。 当時は意図的に捜査を中止させられた事件の背景に迫っていくが、当時の関係者の口は重い。 もうどこかの堂場作品でみたような展開で、内容が陳腐。 全くリアリティがなく、ス…

「読書感想」【不在】彩瀬まる著 書評

医師である父親が亡くなり、母親と離婚後長らく疎遠にしていた娘に医院を併設していた自宅が相続される。 役者の卵の恋人と、その洋館の整理を進めるうちに、自分の知らない父親の痕跡を見つけていくことになり、父親からの愛に飢えていた自分と、恋人に対し…

「読書感想」【能面検事】中山七里著 書評

周囲との軋轢には無関心で、自分の仕事を貫く大阪地裁の検事。 圧力に屈せず自ら捜査することで、容疑者として警察が送検してきた容疑者の無実を証明するだけでなく、大阪府警の隠ぺいしていた捜査資料の紛失を暴き、大阪府警は処分を受ける人が続出。 警察…

「読書感想」【焦土の刑事】堂場瞬一著 書評

戦中戦後の世間が落ち着かない中、首を切られる殺人事件が連続しておきる。 戦中の2件の殺人に関しては、警察上層部から空襲の被害者として事件の隠ぺいを指示され、納得がいかないまま従わざるを得ない所轄の刑事。 その刑事が戦後捜査1課に移動し、同じよ…

「読書感想」【ウォーターゲーム】吉田 修一著 書評

産業スパイが活躍するシリーズ3作目。 敵味方が立場をくるくる入れ替えながら、大掛かりな水利権に関する陰謀の中で活躍。 情報を武器にするスパイ達の裏切りと協力、政治との関わりなど、構成がしっかりしていて読みやすい。 前作「森は知っている」で、高…

「読書感想」【崩れる脳を抱きしめて】知念 実希人著 書評

神奈川の末期患者中心の療養病院に研修で派遣された若手医師。 そこで出会った担当の患者の女性と心を通わせるようになり、外出恐怖症とも言える外に出れない彼女を助け一緒に外出するようになる。 お互い引かれながらも、女性は自分の人生がいつ終わるかも…

「読書感想」【本性】伊岡瞬著 書評

突然現れた謎の女が相手に取り入ったと思ったら、いきなり脅す女へと豹変する。 別々な相手の前に現れる同じ女が、それぞれ一見関係ない相手を手玉に取っていくクライムサスペンス。 そんな中、15年前の名刺が送られてきた刑事が、ある事件を担当することか…

「読書感想」【ポストカプセル】折原一著 書評

突然届いた手紙が、15年前に投函されたと思われる手紙だった。 その手紙が思わぬ事件を起こす短編集。 叙述トリックに関しては第一人者の作者ならではの展開で、実は連作になっているラストの展開。 ただまあ、テクニック的にはさすがだと思うが、現実的には…

「読書感想」【ロンリネス】桐野夏生著 書評

都内タワマンに暮らす主婦有紗が、見栄を張らざるを得ないママ友との付き合いの中、一人のママ友美雨ママとは仲良くしている。 ただその美雨ママは、同じ保育園のママ友の夫と不倫関係にあり、周囲から距離を置かれている。 有紗自身夫とうまくいっておらず…

「読書感想」【噛みあわない会話と、ある過去について】辻村深月著 書評

何気なくかわしている会話が、誰かを傷づけている事実。 短編集ではあるけど、どれもちょっと心の中を振り返ってみてしまうような、作品集。 読みやすい展開なんだけど、読み進めていくとちょっとなんだか胸の中がざわざわするような感覚にさせるのは、辻村…

「読書感想」【スタンドアップ! 】五十嵐貴久著 書評

夫のDVから逃げてきた主婦が、あるきっかけでボクシングを始めることに。 始めはダイエットと子供の居場所確保が目的だったのに、いつのまにかプロの世界に飛び込むことになる。 単純にエンタメとして楽しく、ちょっとホロリとさせる良作。 もちろん設定は強…

「読書感想」【道具箱はささやく】長岡弘樹著 書評

著者得意分野の事件解決に至るミステリー短編集。 相変わらず、どれもミステリーとしてのキレは抜群。 よく短編でこれだけ、うまく展開すると感心してしまう。 まあ展開的には強引なところはあるものの、それを差し引いても鮮やかな展開。 道具箱はささやく …

「読書感想」【男たちのワイングラス】今野敏著 書評

初期の今野敏作品。 茶道の師範が、実は隠れた武術の達人で、裏社会にも顔がききもめ事を解決していく。 一応ミステリーの連作になるのかな。 今の今野作品と違って、若干ハードボイルドタッチで、やはり昭和の感じが漂う。 やっぱり最近の作品の方が圧倒的…

「読書感想」【連続殺人鬼カエル男ふたたび】中山七里著 書評

前作、「連続殺人鬼カエル男」の続編。 前回50音順に殺人を犯す犯人が捕まっているにも関わらず、関係者でもあった御前崎教授が殺され、カエル男の殺害メッセージが現場に残されていた。 その後もサ行の順番にカエル男のメッセージが遺体現場に残されて、首…

「読書感想」【砂の家】堂場 瞬一著 書評

経営者の父親が母親と妹を刺殺して服役。 幼い兄弟は、バラバラで過ごすことになり、兄は人に恵まれ何とかまともな道を進んでいるが、弟は道を踏み外す。 そんな中、父親が出所し、兄の勤務している会社の社長は脅迫される事態となる。 堂場瞬一の作品によく…

「読書感想」【カットバック】今野敏著 書評

映画ロケのサポートをする警察のFC班。 FC班の仕事中の、警察ものの映画ロケで俳優が殺される事件が発生。 FC班と捜査1課、そして「隠蔽捜査」で活躍する大森署の戸高刑事などが登場し、事件を解決する。 FC班という切り口は新しいのだろうけど、事件そのも…

「読書感想」【零れた明日】堂場 瞬一著 書評

警視庁捜査一課の一ノ瀬が活躍するシリーズ。 大手芸能事務所の女性職員が殺害された事件で、容疑者と思われた男が逃走。 その事件の尻拭いに、 一ノ瀬の係が投入される。 悪くはないけど、ちょっと事件解決にいたる過程が小粒というか、意外性がない。 新し…

「読書感想」【黙過】下村敦史著 書評

パーキンソン病を演じている父親の詐称や、子豚が突然消える謎に迫るなど、独立したミステリーが続き、最後の物語で、実はそれぞれの物語が密接に関わってくる。 前半のミステリーはそれなりに読ませる。 下村敦史らしい、丁寧な取材力で、どの話も違和感な…

「読書感想」【怪を編む】アミの会(仮) (著) 書評

今回は「怪」をテーマにしたショートアンソロジー。 どれもさすが!と思わせる短いながらも上手い作品の数々。 ただ今回は作家も多く、作品それぞれが短すぎて、記憶に一切残らない。 怪を編む: ショートショート・アンソロジー (光文社文庫) 作者: アミの会…