川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

読書

「読書感想」【風と共にゆとりぬ】朝井リョウ著 書評

『時をかけるゆとり』の続編にあたるエッセイ。 著者の日常が楽しく描けている。 日々の無駄とも思える一生懸命な行動が面白い。 クスクス笑える部分が散りばめられている。 正直 朝井リョウの小説が面白いと思ったことは一度もないが、エッセイは本当に面白…

「読書感想」[素敵な日本人] 東野圭吾著 書評

ミステリー短編集。 ちょっと首をかしげる部分もなくはないけど、それでも全編良い感じで仕上がっていて読みやすい。 東野圭吾らしさは特にない作品が多いけど、それでもラストの作品など目を引き作品もいくつか。 気楽に読める1冊。 素敵な日本人 東野圭吾…

「読書感想」【ネメシスの使者】中山七里著 書評

裁判で死刑と思われる犯人が、温情判決で無期懲役で服役している中、その服役囚の家族が殺される。 この殺人現場にはネメシスの文字が残されており、被害者遺族の無念の思いを果たした殺人と思われる。 渡瀬警部が活躍する社会派ミステリー。 このシリーズお…

「読書感想」【監督の問題】本城雅人著 書評

毎年監督が変わる弱小球団の監督について、監督の奮闘とチーム、スタッフの活躍を軽いタッチで描く。 オーナーやスタッフ、選手たちへの対応を通して、イチから監督として成長していく姿が心地よい。 本城雅人って、今まで独自の取材力を活かした野球界の裏…

「読書感想」【パーマネント神喜劇】万城目学著 書評

1000年ほど縁結びの神様として活躍している下級神の活躍を描くエンタメ。 現代社会を舞台に、人間の行動をちょっとだけ後押ししたり、神様世界のバタバタした世界を描き、軽妙なタッチでテンポよく進む。 他の神様も出てくるのだが、すべて主人公の神様の視…

「読書感想」【劇場】又吉直樹著 書評

劇作家として小さな劇団に所属している主人公。 自分の性格も相まって、人生も劇団の仕事も上手くいかず、精神的に死にかけていた時に出会った恋人。 主人公のダメさ加減と、そんな中でも焦る気持ちと流される日常がリアルに描かれている。 もがき苦しみなが…

「読書感想」【真夏の雷管】佐々木譲著 書評

道警シリーズ。 いつものメンバーが勢ぞろいで、JRを舞台とした犯罪解決に活躍する。 少年犯罪や、空き巣から、大きな事件へとつながっていく過程は見事だし、署員たちの動きもテンポよく進む。 ただ、この作品シリーズ全般に言えるのだけど、どうも臨場感…

「読書感想」【猫が見ていた】湊かなえ著, 有栖川有栖著, 柚月裕子著 他 書評

猫をモチーフにしたアンソロジー。 最初の湊かなえさんの話はほぼ実話だと思われ、著者のエッセイを読んでいる人はさらに楽しめる。 特に猫の関わりが大きい作品だけではないし、猫好きとか関係なく楽しめる。 ただ短編なので、読み応えという点では物足りな…

「読書感想」【変幻】今野敏著 書評

海でドラッグ絡みの売人が死体で見つかったのと時を同じくして、潜入捜査をしていると思われる警視庁女性刑事が消息不明に。 警察同期の仲間を中心に周辺人物達が魅力的。 また今野敏の警察シリーズで出てくる、捜査1課の課長なども共通して出てくるので、著…

「読書感想」【荒野に立てば: 十字路が見える】北方 謙三著 書評

北方謙三のエッセイ。 著者の人生が垣間見れる内容。 軽く読めるものから、じっくり読ませるものまで、色々な姿が伝わって来る。 特に海外での経験が独自すぎて、もっと海外の辺境話を中心に読みたくなる。 なんか若い時の自分と違って辺鄙な旅はとんとご無…

「読書感想」【デンジャラス】桐野 夏生著 書評

谷崎潤一郎と彼の周りの女性たちを、桐野夏生が描く。 女性を描くと抜群の輝きを持たせる桐野氏だが、今回の登場人物達はもうひとつ魅力が伝わらず。 それでもいつもの通りの筆力で、女性の怖さは充分伝わる。 谷崎潤一郎を読み込んでいる人ならば、もっと楽…

「読書感想」【標的】真山仁著 書評

総裁候補に、若手女性厚労大臣が有力候補になる。 その厚労大臣にワイロを渡したということで、告発の動きがあり、検事が動き始める。 新聞社の追求の動きが別に進行し、物語として全体を包み込んでいく。 構成は面白いのだけど、肝心な女性厚労大臣自体の魅…

「読書感想」【ジョン・マン 6 順風編】山本 一力著 書評

相変わらずのスローペースで進む本シリーズ。 今回はジョンマンは2等航海士となり、初めて上級船員として鯨採りへ。 あいかわらず、主人公の人柄は関係する人々に好感を持って迎えられ、まあ安心して読めるシリーズである。 しかし、あと10年位はシリーズ続…

「読書感想」【竜宮城と七夕さま】浅田次郎著 書評

JAL機内誌のエッセイの単行本シリーズ。 多少の当たりはずれはあるけれど、どれも全体を通して著者の人柄が窺い知れるエッセイ集。 ちょっと以前より軽妙さが薄れてきたような気もする。 竜宮城と七夕さま 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 小学館 発売日…

「読書感想」【雪煙チェイス】東野圭吾著 書評

殺人容疑をかけられた大学生が、警察の動きに一歩先んじてアリバイ証言をしてくれるはずの、スキー場で会った見知らぬ女性を探しに行く。 まあ、軽い感じでさくさく読める。 でも内容は薄く、ミステリーとしては物足りず。 軽いタッチの東野作品はどうも魅力…

「読書感想」【1934年の地図】堂場 瞬一著 書評

戦前の日米野球で来日したディック。 そのチームの通訳として、特に日本語を話せるディックと進行を深めた地理学者の京極。 2人はその後もゆるい交流を続けていたが、研究者のディックが1年日本に来ることになり、親交が復活。 だが、京極はアメリカの学会で…

「読書感想」【かがみの孤城】辻村 深月著 書評

不登校の中学生が、家の鏡が通り抜けられることに気が付き、その先は同じ不登校の中学生が7人集められた城の中であった。 約1年間の時間制限の中で、あるものを見つけると願いが一つ叶うという共通目的で、初めて顔を合わせた中学生たちが、少しづつ心を通わ…

「読書感想」【僕が殺した人と僕を殺した人】東山 彰良著 書評

アメリカで子供を連続して殺していた「サックマン」が逮捕される。 一方舞台は1984年の台湾にて、幼馴染の中にのちの「サックマン」がいた。 サックマンの弁護士が、当時の台湾を回想する中での登場人物としてのミスリードはうまく行っているけど、正直テク…

「読書感想」【危険領域: 所轄魂】笹本 稜平著 書評

所轄の刑事として活躍する父親と、キャリアとして警視庁キャリアとして活躍する息子が活躍する警察シリーズ。 いつもの周辺刑事メンバーの活躍に加え、今回の事件の現場となる福井県警でも組織からははみ出していながら、警察官としての矜持を持ち続ける人達…

「読書感想」【ドクター・デスの遺産】中山 七里著 書評

捜査1課犬養刑事シリーズ。 医者が関係した安楽死事件が判明。 調べていくうちに、今までに何件も同様なケースがあったのが分かり、いつもの犬養刑事、高千穂刑事が事件の解決に取り組む。 医療ミステリーとしては特別新しい展開ではないけど、全体的に大き…

「読書感想」【アノニム】原田 マハ著 書評 楽園のカンヴァス

幻と言われる絵画がオークションにかけられることになり、その絵画を不当に手に入れる計画が進行。 また絵を描くことに情熱を持つ未完の高校生に接触する、謎の「アノニム」という組織。 ストーリー的には面白くなりそうな内容なのに、これが全くの駄作。 も…

「読書感想」【鬼殺し(上・下) 】甘耀明著 書評

戦中の台湾で、日本軍の中佐の養子になった台湾人が主人公。 一報主人公の大叔父は抗日兵士として知られている。 台湾の表面的なイメージだけではとらえきれない、人間の内面深くに切り込んでいく小説。 導入部は正直とっつきにくい。 ただ、人間だけでなく…

「読書感想」【宿命と真実の炎】貫井徳郎著 書評

『後悔と真実の色』の続編警察ミステリー。 事故や自殺と思われた警察官の死が、結びつかれて連続殺人事件として脚光をあびる。 捜査本部に呼ばれた所轄の女性刑事が、『後悔と真実の色』で活躍した捜査1課のメンバーと組み事件にあたる。 捜査1課のメンバー…

「読書感想」【ハリー・ポッターと呪いの子 】J.K.ローリング著 書評

ハリーポッターの子供達が中心となりながらも、従来のメンバーも随所に登場。 ハリーポッターの次男は偉大な父親の重圧に苦しみ、父親は魔法省の重圧に苦しむ日々。 そんな中、次男が過去の出来事を正そうとしたことから、過去と現在が絡み合い不幸な世界が…

「読書感想」【あの子が結婚するなんて】五十嵐 貴久著 書評

幼馴染が理想の男性と結婚することになり、焦る32歳の主人公。 結婚式での「ブライズメイド」を引き受けることになり、なぜ自分の番が先ではないのかとモヤモヤしながらも、男性側の「アッシャー」と顔を合わせるうちに惹かれていく。 軽いタッチで話しは進…

「読書感想」【カンパニー】伊吹 有喜著 書評

製薬会社の総務から、協賛するバレエ団へリストラ要員として出向した中年社員。 急には変われない仕事への取り組み方が、バレエ団では貴重な戦力となり、団員たちの心をつかみ、また自分自身も知らずに変わっていっている。 お仕事小説として、軽い感じで楽…

「読書感想」【BUTTER】柚木 麻子著 書評

年配男性と次々付き合い、金を奪って殺した罪で服役中の女「梶井」。 梶井の独占取材を目指し、週刊誌の女性記者が接触していく。 太って醜い梶井の関心を得るために、節制していた記者は梶井の人生をなぞるようにバターたっぷりの料理の数々を食し、それを…

「読書感想」【国家とハイエナ】黒木 亮著 書評

相変わらずの丁寧な取材とリアルな描写で、ハイエナファインド、破たん国家、国際NGOの金融対決を描いていく。 少し昔の話から、現代までのなかなか一般には知られていない金融事情を丁寧に追いかけながら、金の亡者たちとの闘いが面白い。 金融分野に興味が…

「読書感想」【夜の谷を行く】桐野 夏生著 書評

連合赤軍の一員として、あさま山荘事件時に山中で過ごしていた女性。 服役したのち、今は年金と貯金を崩して、平日のスポーツクラブと姪と妹と会うのを楽しみにつつましく生活している。 そんな中、連合赤軍幹部であった永田洋子の死亡ニュースや、姪の結婚…

「読書感想」【繚乱】黒川博行著 書評

元大阪府警で不祥事で辞めさせられた「堀内」「伊達」コンビが、パチンコ業界や金融利権に金の匂いを嗅ぎつけ深入りしていく。 元警察官僚や、税金を食い物にした悪徳業者に食らいつき、テンポよく話は進む。 黒川ワールドお得意の関西を拠点としての悪者達…