2016-02-14 【読書感想】獅子吼 浅田次郎著 - 戦争のやるせなさを短編で 読書 浅田次郎らしさが出ている、ラストの結末は読者に想像させる手腕で、戦争の理不尽さ、やるせなさを上手く表現している短編集。 戦争のバカバカしさ、人間の滑稽さを特定の場面を描きながら、そこに登場するいたって普通の人々の悲しさで表現する。 浅田次郎は文句なしの素晴らしい作品と、とんでもない駄作が混じる作家であるが、根本的には世の中の不条理を描かせると抜群の作家だと思う。 本書の中でもすべてが満足いく作品とうわけではないが、「獅子吼」「うきよご」は素晴らしい作品。 獅子吼 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/01/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る