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川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【あのひとは蜘蛛を潰せない】 彩瀬 まる著 - 人は誰でも何か心の中に抱えている

実家暮らしの女性が、母親からの押し付けから逃げるために一人暮らしをする。

 

母親からの正しい事を求められる型苦しさから離れる事により解放される一方、恵まれていた事にも気が付く。

周囲の人物もありふれた日常を送りながらも、それぞれ心の中には何かしら抱えており、また彼らの周囲はそれに気が付くとは限らない。

 

どの描写も丁寧に描かれており、人々のコンプレックス、葛藤などを違和感なく描いている。

 

大きな展開はないが、その反面日常を描く姿勢が違和感なくしっくりとくる描写である。

 

震災を描いた「

暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出」で初めて読んだ作家だけど、将来的にはかなり人気出るのではないかと感じさせる筆力がある作家だと思う。

 

 

 

あのひとは蜘蛛を潰せない (新潮文庫)

あのひとは蜘蛛を潰せない (新潮文庫)