「読書感想」【その日東京駅五時二十五分発】 西川 美和著
終戦を目の前の徴兵され、通信兵として訓練されていた中で一足早く終戦を
知る。
世の中の動きより少し早く、機密文書などを処分し、電車で帰郷する過程を中心に淡々と描く。
当時の世の中としては、このように訳がわからず戦争に参加し、また終わってしまったという若者も多いのだろう。
ドラマチックな事があるわけではない分、現実感はあるが、小説としては物足りない。
読みやすい内容であるので、若者の戦争が遠くに思える人には読んでほしい内容ではある。