「読書感想」【贅沢のススメ】 本城 雅人著

 買収ファンドから買収予定先の企業に人を送り込みその世界を学ばせる形で、様々な業界の裏側を描く短編集。

 ファンド経営者は全てにおいて、本物の贅沢を基準に企業を見る。

設定は飛躍していてリアリティは薄いけど、普段気にしていない業界を深く知るという意味では読ませる内容。

本城雅人への期待値からすると物足りなさを感じてしまう。

いつものようにもっとリアリティあり、良くも悪くも魅力的に描かれる登場人物像が著者の魅力なので、この手の表面的に過ぎていく物語だとあっさり感が強い。 

ただ読了感は悪くない。

贅沢のススメ