「読書感想」【恩讐の鎮魂曲】 中山 七里著
贖罪の奏鳴曲シリーズ。
弁護士の御子柴が医療少年院時代の恩師が殺人の容疑者と知り、弁護をすることに。
恩師が殺した相手が、旅客船の沈没時に救命胴着を女性から奪って助かった人物であり、事件の因縁と絡まっていく。
このシリーズは面白い。
弁護士として活躍するエンタメ要素だけでなく、人間の根本的な部分への接近と、法の限界とまた法をとことん利用するストーリー。
ストーリー展開も良く、登場人物達のキャラも印象深い。
御子柴が様々な人間に関わることによって少しずつ心動かされていく姿も魅力。
今後も楽しみなシリーズ。