川のテラスコート

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「読書感想」【難民調査官】 下村 敦史著

難民調査官がクルド人難民をインタビューする中で、公安、トルコの内情が絡んでくる。

 

現実のEUでの難民問題、日本では知られていないトルコとクルド人との関係、日本の難民対応など時事問題として旬な話題を盛り込みながら、物語にしたあたりの筆力はさすが。

 

個人的にはこのような難民問題は惹きつけられる話題であったが、ただ物語としては少々無理があったかも。

どうしてもストーリーより、現実のドキュメントの方がインパクトがある。

 

 かえってクルド人問題を捉えたジャーナリズムとしての本を書いたほうが魅力的だったのではないかと思わせるくらいの調査感はある。

このような問題に切り込んだところを評価したい。

 

難民調査官

難民調査官