「読書感想」【遊園地に行こう! 】 真保裕一著
著者の「行こう」シリーズ3弾目。
巨大テーマパークを舞台にして、何か屈折した部分を持ちながら働き始めた若者達と、伝説の年配女性契約社員を中心に描いていく。
それぞれの若者の内面を上手く描きながら、テーマパークならではの舞台の人間関係の描写は上手い。
当初の気持ちと変わりいつの間にか夢や希望を持って働く若者達の変化は読んでいて楽しめる。
それだけにラストの無理やりミステリーっぽく展開させるのが無駄というか、せっかくの作品を台無しにしている。
この部分を無くして終われば、はるかに素晴らしい作品になったのに、なんでこんな展開にしたのか理解に苦しむ。
それでも途中までは楽しく読めます。