「読書感想」【あしたの君へ】 柚月 裕子著 書評
家庭裁判所の調査官の研修で実際の事案に当たりながら、成長していく主人公の物語。
悪くはないのだけど、どうしても題材が地味になり物語に入りきれなかったり、テーマが割とありきたりになってしまい盛り上がりにはかける。
そうかといって、ジンワリとさせるほども展開でもなく、どうにもおさまりが悪い。
柚月裕子の作品と考えると、もっと展開に一癖も二癖もある内容を期待してしまう。
実際の調査官では経験しないような、もっと尖がった出来事で描いてほしかった。