「読書感想」【マチネの終わりに 】 平野 啓一郎著 書評
著名なギタリストが、世界を飛び回る通信社の女性記者に一目で夢中になる。
お互いにすぐに惹かれあい、女性は婚約者と別れギタリストとの結婚が近いと思われる中、少しの出来事の違いから道がすれ違っていく。
上品な恋愛小説で良い。
肝心な分岐点で多少偶然に頼り過ぎな部分はあったが、それでも全体的に雰囲気崩すことなく、物語は展開していく。
実際の出来事ともうまく絡ませ、登場人物の心の動きも違和感なく展開する。
丁寧に書かれた恋愛小説であった。