満州国皇帝溥儀と側室文繍を中心に、当時の中国の人間模様を描く。
「蒼穹の昴」で出ていた春児や張作霖なども随所に登場し、なつかしさと共に当時の激動の時代に生きるそれぞれの立場の人物達にスポットライトを当てていく。
浅田次郎のこの蒼穹の昴シリーズは最高に面白く、読み応えがある。
満州国建国へ至る、関係者それぞれの立場や渦巻く策略、自分ではどうしようもない時代の流れにみを任せざるを得ない人々。
単なる歴史小説ではなくて、登場人物達に血が通っているので臨場感が強い。
今後も楽しみなシリーズが始まり楽しみ。