「読書感想」【セイレーンの懺悔】 中山 七里著 書評
少女の殺人事件に関係し、不祥事続きのTV局の取材メンバーが挽回のスクープを狙う。
謎めいた殺人、友人関係、警察捜査、誤報など設定としては中々読ませて、後半まで一気に持って行く。
ただ、ラストに近づくにつれ、
「これはない」
のオンパレードで、せっかく盛り上がった内容が台無し。
中山七里って本当にこのパターン多いんだよな。
途中までいつも面白いのに、肝心の部分が唐突だったり、設定に無理があったり。
ミステリーとしてはイマイチ。
報道モラルとか、家族や友人との関係との描き方はありがちではあるが、悪くはないのだけど残念。