「読書感想」【社長室の冬】 堂場 瞬一著 書評
『警察回りの夏』『蛮政の秋』シリーズの続編で、大手新聞社の社長室に移動になった南の活躍が中心。
ネットニュース企業に身売りの話が進む中、社長の死亡により突然の交代、筆頭株主の反対などにより状況が混沌としていく。
新聞の価値が低下していく中、取材力や事実を公表する力でも他のメディアに負ける現実は面白く読める。
ただこのシリーズでは前2作の新聞記者としての活躍を楽しめた部分が本作では新聞社全体の話になり、もうひとつ深みが足りないか。
春まで続くシリーズだと思っていたけど、完結編とのことなのでこれえ終わりなのかな。
ちょっと尻すぼみで残念。