NHK72時間で放送していた重慶大厦(チョンキン)マンションの懐かしさ
自分がいたのは二昔も前の事だけど、相変わらずの混沌さで懐かしい。
建物は依然よりむしろ清潔で綺麗になったように見え、さらに今はかなりの監視カメラがあるようだけど、それでも犯罪の巣窟なんだね。
当時は汚いし、なによりボヤ騒ぎや麻薬のやり取り、殴り合いのけんかとは日常茶飯事で、もちろん最初は怖かったけど、物価が高い香港で安く過ごせるのはここしかなかったから選択の余地はなかった。
一人海外の田舎でぼーっと過ごすことも好きだったけど、中米のスラム街や重慶大厦のような混沌として世界に身を置く時こそ生きている実感がわく時があった。
人間の欲望がぶつかり合う街でしか感じられない刺激。
でも刺激でしか生きられない状態はやっぱりどこか不自然。
今はあえて危険な場所に行く理由もないけど、やっぱり子どもがいるからだろうな。
それとも行ってみれば、また昔のように血が騒ぐのだろか…