「読書感想」【国家とハイエナ】黒木 亮著 書評
相変わらずの丁寧な取材とリアルな描写で、ハイエナファインド、破たん国家、国際NGOの金融対決を描いていく。
少し昔の話から、現代までのなかなか一般には知られていない金融事情を丁寧に追いかけながら、金の亡者たちとの闘いが面白い。
金融分野に興味がないと、ボリュームもありとても耐えられないとはおもうけど、金融への興味さえクリアできれば、読み進めていけば物語としてもすこぶる魅力的。
現実にそった物語で、スケールの大きい話が繰り広げられる。
国際金融を舞台にした物語では今は黒木亮が一番面白い。