川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【劇場】又吉直樹著 書評

劇作家として小さな劇団に所属している主人公。

 

自分の性格も相まって、人生も劇団の仕事も上手くいかず、精神的に死にかけていた時に出会った恋人。

 

主人公のダメさ加減と、そんな中でも焦る気持ちと流される日常がリアルに描かれている。

もがき苦しみながら生きていきながら、身近な人への心配りが出来ない人物描写が際立っている。

なんか、自分の若いころのあせる気持ちの一部を思い出させるようで、読んでいて苦しくなる部分もある。

 

ハッピーエンドとして終わらない部分も、現実感だしていて良い。

 

面白さを感じるかは人それぞれだと思うし、作品としての完成度に不満がある人も当然いると思うが、著者らしい心の叫びが伝わる作品である。

 

 

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