富山空港での飛行機事故に関連して、警視庁の犯罪被害者支援課が動き出す。
死亡被害者の一人が、指名手配犯と判明し、また意識不明で重体の男の身元も不明。
裏に仕組まれた、大きな犯罪に少しづつ捜査の過程で近づいていく。
直接捜査を行う部署ではない、主人公村野だが、富山警察、警視庁とそれぞれの捜査において重要な役割を担っていくことにより、物語が一貫性を持ち惹き込まれる。
また堂場瞬一の警察ものを読んでいる人なら、お馴染みの他のシリーズの失踪課の高城賢吾が出て来たりと楽しめる。
設定の強引さはあるけれども、そこは割り切っていつものそれぞれのキャラを楽しむ作品である。