「読書感想」【誰かが見ている】宮西真冬著 書評
ブログで嘘で幸せな生活を描く事で、自己肯定を求める子持ちの主婦を始め、園の教諭など関係する女性たちの二面性から発生するサスペンスを描いていく。
最初は、読み進めるのがイヤな感じを予感させるイヤミスを思わせるが、それでも読み進める事を止められない描写。
登場人物の感情表現が上手く、感情移入したすい展開で、また後半に向かうにつれそれぞれの人物の繋がりが描かれ、引き込まれていく。
結末はややパンチ不足感を感じさせる終わり方ではあるけど、今後が楽しみな作家である。