「読書感想」【カーテンコール! 】加納 朋子著 書評
廃校になる女子大学を卒業できなかったワケあるのメンバーが、半年間の合宿形式の補習で卒業の特別講義を受けることに。
それぞれの女性たちのワケある具合が、明らかになっていきながら、それぞれの成長を描く。
大病をした著者ならではの視点という意味では独自性もあり、オリジナル感はあるけど、物語全体がどうも深みがなく表面的にさらさら流れていく。
もうちょっと登場人物を絞って、その人の全体を描いたほうが沁みる話になったような。
著者らしい作品ではあるが、全体的には可もなく不可もなく。