川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【おもかげ】浅田次郎著 書評

定年を迎えた商社マンの男が、帰りの電車で意識不明となりICUに入院となる。

その男は、親を知らず孤児院で育ち、不幸な身の上でありながら、苦労を大手に見せない人生を送っていた。

その意識不明な状態の中で、家族を始め、孤児院の仲間や、会社時代の同期など、関わりのあった人物が見舞いに来て、過去を振り返っていく。

 

浅田次郎らしいヒューマンドラマ。

現在と過去を行き来しながら、心の奥深くに隠しておいた思いが零れ落ちていく。

 

ただ、全体的にちょっとぼんやりしていて、期待していた感動はない。

悪くはないがどちらかと言えば、映像化の方がうまく伝わる内容に終わった感がある。

 

おもかげ

おもかげ