出版会社の雑誌編集長が主人公。
業界の不振で、廃刊が相次ぐ中、ついに担当雑誌も黒字化しないと廃刊の危機に陥り、廃刊を阻止するべく奮闘する。
面白い!
出版業界を丁寧に取材したと思わせるディテールはもちろん、日和見な上司や、それぞれ癖がある同僚たち。
周辺業界や、作家の心のうちも丁寧に描き、物語全体がきれいに回転しながら展開。
最近の塩田武士氏の作品は、人間を丁寧に描いており、面白い。
表紙の大泉洋については、イメージが先行してしますので、良し悪しはあるけど
そおイメージ以上に物語に入り込める作品。