「読書感想」【崩れる脳を抱きしめて】知念 実希人著 書評
神奈川の末期患者中心の療養病院に研修で派遣された若手医師。
そこで出会った担当の患者の女性と心を通わせるようになり、外出恐怖症とも言える外に出れない彼女を助け一緒に外出するようになる。
お互い引かれながらも、女性は自分の人生がいつ終わるかもしれないという事で、医師の気持ちを受け入れないまま、医師は研修が終わり広島に戻ることに。
そんな中、彼女が亡くなったという知らせが入り…
ここからが物語の本番。
前半の人物達の展開がぐるっと変わり、ミステリーとして面白くなる。
終末医療の展開ではあるが、物語的には読みやすいものの、都合よすぎな点は否めず。