「読書感想」【屍人荘の殺人】今村 昌弘著 書評
同じ大学生の男女が別荘に映画撮影の名目で集まる。
映画研究会のOB3人も参加するが、昨年事件が起こり不穏な雰囲気を醸し出した合宿となる。
到着初日の夜に肝試しに出かけたメンバーは突如ゾンビに襲われ、ペンションに立てこもることになる。
密室のはずのペンション内でなっぜか次々殺人が起こっていく。
前半のつかみの部分がやや入りにくいが、全体的には素晴らしいプロット。
ミステリーとしても読みやすいし、展開が早くて飽きさせない。
殺人者の動機や、置いてきぼりにされた事柄も多々あるが、それらを差し引いても勢いある文体で読ませる。
今後も期待できる作家かも。