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川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【月の満ち欠け】佐藤 正午著 書評

愛する女性、我が子が生まれ変わって、子供として目の前に現れる。

いくつかの物語が、時間差を持ちながら進み、一つの物語へと収束していく。

 

佐藤正午らしいストーリーで、読みやすさもあって序盤から惹き込まれる。

ただラストでの驚きはない。

佐藤正午ならではの緻密な展開を期待するも、後半は予定調和を崩すことなく、またいつもの大きな伏線の回収も魅力の作家だけに期待外れ感は否めない。

 

輪廻転生で愛を描くというテーマ自体はよくあるもので、それをどうアレンジしてくるのか期待したものの平凡。

 

これが著者の作品でなければ、まずまずかもしてないが、期待値からは残念ながら遠い。

 

 

 

月の満ち欠け

月の満ち欠け

 

 

「読書感想」【果鋭】黒川 博行著 書評

元刑事2人が、パチンコオーナーからの依頼を活躍するために動き始め、その後段々と業界の闇とヤクザに関わり身の危険を感じながら、金を稼いでいく。

 

黒川博行らしい、人間味あふれる人々が登場し痛快な展開が繰り広げられて楽しめる。

著者が描くコンビものは会話も、行動も一本筋が通っていて、それでいて脇役の悪人も良い味出していて、安定の面白さ。

 

是非このシリーズは今後も続けてほしい。

 

 

果鋭

果鋭

 

 

「読書感想」【血縁】長岡 弘樹著 書評

ミステリー短編集。

 

警察もののイメージが強い著者だが、本作品は幅広い題材で展開。

短編でありながら、どれも見事な盲点をついてくるミステリー。

でもやはり短編だけに展開はあっさりしすぎて、物語全体としても迫力には欠けてしまうのは残念。

設定に強引さはあるののに、ミステリーとしての鋭い視点は著者ならではの作品。

 

血縁

血縁