川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【教場0 刑事指導官・風間公親】長岡弘樹著 書評

刑事になって3か月の新人刑事が、OJTで風間刑事の元に送られ、時間の解決を迫られる短編集。

 

設定に多少の無理があるのはいつもの事ではあるが、どの事件も解決へのミステリー仕立てはアイデアとして悪くない。

どれも心理的な点をトリックにしている点で著者らしい作品に仕上がっている。

 

教場0: 刑事指導官・風間公親

教場0: 刑事指導官・風間公親

 

 

「読書感想」【ナックルな三人】ねじめ 正一著 書評

絵本作家の主人公は、編集者の紹介で挿絵を書く短期間だけ一緒だった元同級生と出会う。

 

始めは失礼な態度にとまどう主人公だが、画家が自分の小学校の時のナックルボールに憧れていたと聞き、いつの間にか一緒にナックルボールを投げ合う仲に。

そんな中、画家は認知症になりナックルボールを投げること以外は仕事も辞め一切興味を亡くす。

主人公は、そんな彼のナックルボールへの情熱に動かされ、もっとすごいナックルを投げる人物を探す中で、ナックルを投げる女性と出会う。

 

中年を過ぎた男2人と女性1人、なた拾った猫が全てナックルがつなぐ。

 

結構特殊な状況ではあるが、違和感なくナックルが物語の中心になり、広がりを持って行く。

ねじめ正一の描く、この手の作品はじんわりとしみて好き。

派手は展開はないけど、読みやすく、幅広く受ける良い作品だと思う。

 

ナックルな三人

ナックルな三人

 

 

「読書感想」【森へ行きましょう】川上弘美著 書評

パラレルワールドで、どこかに自分と違う人生を送っている別の自分がいる世界を描く。

 

生まれたときから、現代までを、それぞれの時間軸で悩みながら進んでいく女性の姿が、年を追うごとに大きく変わっていく。

 

進学、恋愛、結婚、仕事など人生での無数の選択の中で選んだ出来事が積み重なって、その人の人生を構成していく様が丁寧に描かれていて、面白い。

 

ただ頻繁に視点が変わる物語で同じ登場人物がそれぞれの世界で生存しているので、一気に読まないと誰がどんな関係だったか分からなくなってしまう。

 

読書スピードがない人が読むのは厳しい展開。

 

森へ行きましょう

森へ行きましょう