川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【雪煙チェイス】東野圭吾著 書評

殺人容疑をかけられた大学生が、警察の動きに一歩先んじてアリバイ証言をしてくれるはずの、スキー場で会った見知らぬ女性を探しに行く。 まあ、軽い感じでさくさく読める。 でも内容は薄く、ミステリーとしては物足りず。 軽いタッチの東野作品はどうも魅力…

「読書感想」【1934年の地図】堂場 瞬一著 書評

戦前の日米野球で来日したディック。 そのチームの通訳として、特に日本語を話せるディックと進行を深めた地理学者の京極。 2人はその後もゆるい交流を続けていたが、研究者のディックが1年日本に来ることになり、親交が復活。 だが、京極はアメリカの学会で…

「読書感想」【かがみの孤城】辻村 深月著 書評

不登校の中学生が、家の鏡が通り抜けられることに気が付き、その先は同じ不登校の中学生が7人集められた城の中であった。 約1年間の時間制限の中で、あるものを見つけると願いが一つ叶うという共通目的で、初めて顔を合わせた中学生たちが、少しづつ心を通わ…

「読書感想」【僕が殺した人と僕を殺した人】東山 彰良著 書評

アメリカで子供を連続して殺していた「サックマン」が逮捕される。 一方舞台は1984年の台湾にて、幼馴染の中にのちの「サックマン」がいた。 サックマンの弁護士が、当時の台湾を回想する中での登場人物としてのミスリードはうまく行っているけど、正直テク…

「読書感想」【危険領域: 所轄魂】笹本 稜平著 書評

所轄の刑事として活躍する父親と、キャリアとして警視庁キャリアとして活躍する息子が活躍する警察シリーズ。 いつもの周辺刑事メンバーの活躍に加え、今回の事件の現場となる福井県警でも組織からははみ出していながら、警察官としての矜持を持ち続ける人達…

「読書感想」【ドクター・デスの遺産】中山 七里著 書評

捜査1課犬養刑事シリーズ。 医者が関係した安楽死事件が判明。 調べていくうちに、今までに何件も同様なケースがあったのが分かり、いつもの犬養刑事、高千穂刑事が事件の解決に取り組む。 医療ミステリーとしては特別新しい展開ではないけど、全体的に大き…

「読書感想」【アノニム】原田 マハ著 書評 楽園のカンヴァス

幻と言われる絵画がオークションにかけられることになり、その絵画を不当に手に入れる計画が進行。 また絵を描くことに情熱を持つ未完の高校生に接触する、謎の「アノニム」という組織。 ストーリー的には面白くなりそうな内容なのに、これが全くの駄作。 も…

「読書感想」【鬼殺し(上・下) 】甘耀明著 書評

戦中の台湾で、日本軍の中佐の養子になった台湾人が主人公。 一報主人公の大叔父は抗日兵士として知られている。 台湾の表面的なイメージだけではとらえきれない、人間の内面深くに切り込んでいく小説。 導入部は正直とっつきにくい。 ただ、人間だけでなく…

「読書感想」【宿命と真実の炎】貫井徳郎著 書評

『後悔と真実の色』の続編警察ミステリー。 事故や自殺と思われた警察官の死が、結びつかれて連続殺人事件として脚光をあびる。 捜査本部に呼ばれた所轄の女性刑事が、『後悔と真実の色』で活躍した捜査1課のメンバーと組み事件にあたる。 捜査1課のメンバー…

「読書感想」【ハリー・ポッターと呪いの子 】J.K.ローリング著 書評

ハリーポッターの子供達が中心となりながらも、従来のメンバーも随所に登場。 ハリーポッターの次男は偉大な父親の重圧に苦しみ、父親は魔法省の重圧に苦しむ日々。 そんな中、次男が過去の出来事を正そうとしたことから、過去と現在が絡み合い不幸な世界が…

「読書感想」【あの子が結婚するなんて】五十嵐 貴久著 書評

幼馴染が理想の男性と結婚することになり、焦る32歳の主人公。 結婚式での「ブライズメイド」を引き受けることになり、なぜ自分の番が先ではないのかとモヤモヤしながらも、男性側の「アッシャー」と顔を合わせるうちに惹かれていく。 軽いタッチで話しは進…