川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【神秘大通り 上巻 】ジョン アーヴィング著 書評

メキシコのゴミ捨て場で育った主人公は予知能力のある妹とゴミ地域のボスに一緒に暮らしている。 独学でゴミの山から本を見つけ学んでる主人公に、ある修道士が本を与え、そののち修道院の孤児院で暮らすことになる。 彼は大人になって成功することになるが……

「読書感想」【宝くじで1億円当たった人の末路】鈴木信行著 書評

宝くじだけでなく、孤独の人や、教育費をかけない人や、自分探しに逃げた人などの将来例。 まあそういう人もいるよね…という内容で、あえて読むほどの内容はなし。 もっとドキュメンタリー調とか、事例をもとに、何か次のステップに進む内容が描かれているの…

「読書感想」【ワルツを踊ろう】中山七里著 書評

外資系企業をリストラされた男が父親が残した故郷の限界集落に移り住む。 昔育った地域とはいえ、今や7世帯の老人だけの村人がいる携帯も県外の村。 好奇心丸出しの住人達へ溶け込もうとするが、やることなす事うまく行かず、村人からは疎外され、段々と閉鎖…

「読書感想」【トップリーグ】相場英雄著 書評

社会部の新聞記者松岡が政治部に移動になり、総理番から実力者の官房長官番になる。 そして官房長から情報をもらい、スクープの出していく。 一方松岡の同期あった酒井は現在週刊誌記者として名をはせ、ロッキード事件もモチーフにした昭和の一大疑惑へつな…

「読書感想」【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】友井羊著 書評

ビジネス街にある人気のスープ屋。 モーニングは宣伝もせずひっそりと開店しており、そこを訪れる客の悩みを店主が絡んで解決していく連絡ミステリー。 最初の話はまずまず。 ただその後の話は、平凡。 スープ屋である必然性も少なく、またミステリー自体が…

「読書感想」【教場0 刑事指導官・風間公親】長岡弘樹著 書評

刑事になって3か月の新人刑事が、OJTで風間刑事の元に送られ、時間の解決を迫られる短編集。 設定に多少の無理があるのはいつもの事ではあるが、どの事件も解決へのミステリー仕立てはアイデアとして悪くない。 どれも心理的な点をトリックにしている点で著…

「読書感想」【ナックルな三人】ねじめ 正一著 書評

絵本作家の主人公は、編集者の紹介で挿絵を書く短期間だけ一緒だった元同級生と出会う。 始めは失礼な態度にとまどう主人公だが、画家が自分の小学校の時のナックルボールに憧れていたと聞き、いつの間にか一緒にナックルボールを投げ合う仲に。 そんな中、…

「読書感想」【森へ行きましょう】川上弘美著 書評

パラレルワールドで、どこかに自分と違う人生を送っている別の自分がいる世界を描く。 生まれたときから、現代までを、それぞれの時間軸で悩みながら進んでいく女性の姿が、年を追うごとに大きく変わっていく。 進学、恋愛、結婚、仕事など人生での無数の選…

「読書感想」【波濤の城】五十嵐貴久著 書評

女性消防士が活躍シリーズで今回は大型客船での火災が舞台のパニック小説。 沈没前に何とか逃げようとする緊迫感はそれなりにあるが、どうも2番煎じで入り込めず。 実際に船がトラブルになるまでの人間模様の描き方も平凡すぎて、登場人物が良くも悪くも魅力…

「読書感想」【身代わりの空(上・下巻) 警視庁犯罪被害者支援課4】堂場瞬一著 書評

富山空港での飛行機事故に関連して、警視庁の犯罪被害者支援課が動き出す。 死亡被害者の一人が、指名手配犯と判明し、また意識不明で重体の男の身元も不明。 裏に仕組まれた、大きな犯罪に少しづつ捜査の過程で近づいていく。 直接捜査を行う部署ではない、…

「読書感想」【スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課 ソトニ】竹内明著 書評

外事二課 ソトニシリーズの諜報ミステリー。 今回が一番面白く読み応えあり。 また現実かフィクションなのか今日本で起きている事と、北朝鮮の現実がリアルに描かれている。 日本国内に根を張って生活しているスリーパー工作員。 それを追う公安や、主人公達…

「読書感想」【砂上】桜木紫乃著 書評

北海道に住む離婚経験者の独身女性。 いつか作家になる夢を抱きながら、現実はビストロ勤務と離婚した夫からの慰謝料でギリギリの生活を送る毎日。 そんな彼女の目の前に女性編集者が現れ、彼女の人生そのものを物語として描いていくことになる。 彼女の人生…

「読書感想」【盤上の向日葵】柚月裕子著 書評初代菊水月作の名駒

タイトル戦に挑む異色の棋士に、殺人事件の関与が疑われ捜査をしていることから物語は始まる。 遺体と一緒に土の中から見つかった初代菊水月作の高価な将棋の駒の持ち主を探す過程で、過去に遡って幸せとは言えない人生を過ごした棋士の人生を追いかけていく…

「読書感想」【宮辻薬東宮】宮部みゆき, 辻村深月, 薬丸岳, 東山彰良, 宮内悠介著 書評

人気作家による、ミステリーのアンソロジー。 いつものテイストとは異なる作品を描いている作家もいたけど、すべて楽しめた。 ホラーチックな作品がベースで、特に薬丸岳の作品が好み。 著者ごとの特徴が現れているアンソロジー。 宮辻薬東宮 作者: 宮部みゆ…