川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【彼女は頭が悪いから】姫野 カオルコ著 書評

広尾で恵まれた環境で育ち東大生になるつばさ。 横浜郊外で、ごく一般的な家庭で育ち女子大に進学する美咲。 そんな2人が出会い、美咲は初めての彼氏に心躍る日々を過ごすようになるが、つばさは東大ブランドで、東大以外の人に対しては常に見下す状態で疑問…

「読書感想」【脅迫者 警視庁追跡捜査係】堂場瞬一著 書評

追跡捜査課の刑事が、新人時代現場で遭遇した未解決事件について、捜査を始める。 当時は意図的に捜査を中止させられた事件の背景に迫っていくが、当時の関係者の口は重い。 もうどこかの堂場作品でみたような展開で、内容が陳腐。 全くリアリティがなく、ス…

「読書感想」【不在】彩瀬まる著 書評

医師である父親が亡くなり、母親と離婚後長らく疎遠にしていた娘に医院を併設していた自宅が相続される。 役者の卵の恋人と、その洋館の整理を進めるうちに、自分の知らない父親の痕跡を見つけていくことになり、父親からの愛に飢えていた自分と、恋人に対し…

「読書感想」【能面検事】中山七里著 書評

周囲との軋轢には無関心で、自分の仕事を貫く大阪地裁の検事。 圧力に屈せず自ら捜査することで、容疑者として警察が送検してきた容疑者の無実を証明するだけでなく、大阪府警の隠ぺいしていた捜査資料の紛失を暴き、大阪府警は処分を受ける人が続出。 警察…

「読書感想」【焦土の刑事】堂場瞬一著 書評

戦中戦後の世間が落ち着かない中、首を切られる殺人事件が連続しておきる。 戦中の2件の殺人に関しては、警察上層部から空襲の被害者として事件の隠ぺいを指示され、納得がいかないまま従わざるを得ない所轄の刑事。 その刑事が戦後捜査1課に移動し、同じよ…

「読書感想」【ウォーターゲーム】吉田 修一著 書評

産業スパイが活躍するシリーズ3作目。 敵味方が立場をくるくる入れ替えながら、大掛かりな水利権に関する陰謀の中で活躍。 情報を武器にするスパイ達の裏切りと協力、政治との関わりなど、構成がしっかりしていて読みやすい。 前作「森は知っている」で、高…

「読書感想」【崩れる脳を抱きしめて】知念 実希人著 書評

神奈川の末期患者中心の療養病院に研修で派遣された若手医師。 そこで出会った担当の患者の女性と心を通わせるようになり、外出恐怖症とも言える外に出れない彼女を助け一緒に外出するようになる。 お互い引かれながらも、女性は自分の人生がいつ終わるかも…

「読書感想」【本性】伊岡瞬著 書評

突然現れた謎の女が相手に取り入ったと思ったら、いきなり脅す女へと豹変する。 別々な相手の前に現れる同じ女が、それぞれ一見関係ない相手を手玉に取っていくクライムサスペンス。 そんな中、15年前の名刺が送られてきた刑事が、ある事件を担当することか…