川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【凶犬の眼】柚月裕子著 書評

広島のへき地に駐在所勤務として飛ばされた警官の日岡巡査。 偶然ゴルフ場開発の現場に潜む、指名手配犯のヤクザの国光が潜伏していることを知る。 国光から「やり残したことがある」と言われ、しばらく自分の胸の中に潜伏の事実は仕舞、国光が自発的に手錠…

「読書感想」【傍流の記者】本城雅人著 書評

大手新聞社へ同期入社した社会部記者の面々。 それぞれが、警察、調査など得意分野を持ち、競い合いながら出世していく。 デスクまではほぼ同時期に駆け上がったものも、社会部長になれるのは1人。 時を同じくして、会社にスキャンダルが発生する。 面白い…

「読書感想」【青空と逃げる】辻村深月著 書評

役者の父親が、共演女優と密会中に事故を起こし、マスコミや女優の所属事務所からの逃避のため逃げるように東京を離れる母子。 地方へ逃げながら、その土地で地に足をつけた生活を送ろうとすると、逃げていた相手の影が迫ってくる。 うーん、導入部は期待し…

「読書感想」【星の子】今村夏子著 書評

病弱の子供時代に、親が宗教の力によって改善したと思い込み、怪しげな家庭の子として過ごすことになる「ちひろ」。 ただ親の愛情自体は本物であるため、姉は家出するものの、ちひろは親と宗教に対しては同じく愛情を持って接していく。 そんな彼女も中学時…

「読書感想」【悪徳の輪舞曲】中山七里著 書評

弁護士御子柴シリーズ。 実の母親が再婚した夫殺しで逮捕された事件の弁護人として、相変わらずの意外な結末へと進んでいく。 弁護方法も見事だし、最後の展開も予想外。 現実にはリアル感ない少年時代殺人鬼だった主人公ではあるが、肉親が絡んでくる展開で…

「読書感想」【にらみ】長岡弘樹著 書評

相変わらず他に類を見ないオチを持ってくるミステリー短編集。 確かに、どれも意外な結末を持ってくる。 ただ、著者らしい半面、ちょっとテクニックに走りすぎというか、肝心な物語に無理が出てきているような感じもあり。 特に最初の物語は強引すぎ。 にら…