川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【主夫のトモロー】 朱川 湊人著

会社の倒産で結婚、主夫となった男性を描きながら、現代の子育て事情の一端を描いていく。 どの話題も日常で起こりうる話題の中に、朱川湊人らしい人情模様を混ぜながら物語は進み、大きな出来事なないもののストーリー的には楽しめる。 まあ実際はそこまで…

「読書感想」【大岩壁】 笹本 稜平著

さすが山岳小説の第一人者の描写力。 ヒマラヤの人食い山と知られるナンガバルバット。 冬季初登頂を目指す主人公だが、以前同じパーティーで亡くなったパートナーの弟が参加し不安要素となる。 岩場や氷の登山シーンの描写はリアル。 個人的にはとても面白…

「読書感想」【海の見える理髪店】 荻原 浩著

家族を描く短編集。 様々の家族の姿を適度な距離感から描く姿は、どれも派手さはないが地味な作品ならではの味わい深さがある。 特に表題作の「海の見える理髪店」は、展開的にはベタな内容ではあるものの 店主と一見の客との間で交わされる店主の半生描写が…

「読書感想」【向田理髪店】 奥田 英朗著

奥田英朗らしい人間味のあるジンワリ来る良い話。 北海道の昔は炭鉱町として栄えた町で営む理髪店には、近所の色々な人が来るが日常は代わり映えしない。 そんな中息子が札幌の企業を退職し帰郷したり、映画の撮影が決まったりちょっとした日常の変化がイベ…

「読書感想」【新しいパパの働き方】 ファザーリングジャパン 著

なんだろう、読むとモヤモヤする。 まず「育キャリ」という言葉がイヤだし、理想のワークスタイルとか余計なお世話感満載。 父親として普通に子供と接していれば、こんな屁理屈いらない。 新しいパパの働き方 作者: ファザーリングジャパン 出版社/メーカー:…

「読書感想」【サブマリン】 伊坂 幸太郎著

家裁調査官として事件を起こした少年の本当の姿を追いながら、事件の加害者側と被害者側の気持ちを描いていく。 「チルドレン」の続編だが、引き続きのキャラの良さもあるが、淡々と日常と事件の背景を描いているのがこのシリーズの持ち味。 伊坂幸太郎の作…

「読書感想」【バベル九朔】 万城目 学著

雑居ビルの管理人で作家志望の男が、ビル内で全身黒ずくめの女に遭遇してから、日常が変わってきてしまう。 ビルで長い間営業していた店子が退去するときに残された1枚の絵をきっかけに、摩訶不思議なバベルへと入り込むことに。 万城目ワールドの不思議な物…

冷凍凝固術

いつの間にか子供の腕にイボが出来ていて時間とともに結構大きくなっていた。 皮膚科行ったら、 「いくつか方法あるので、映像見て方法決めてください」 と言われるも、見るまでもなく 「液体窒素で」 と回答。 下手に子供の前で映像なんて見せると、痛い方…

「読書感想」【亡者たちの切り札】 藤田宜永著

バブル後の時代で描くハードボイルド。 バブル後会社を倒産させて借金を背負った男が、身近な人の殺人事件と友人の娘の誘拐事件に巻き込まれる。 事件の真相に迫ろうと動くが、そのために別な真実が露わになる。 うーむハードボイルドって、どうしてこうご都…

子供同士での口調の変化

サッカー終わって、そのまま数人が我が家に遊びに来ている。 賑やかだ。 サッカーの時はみんな結構大人びて来たな…と思うんだけど、こうやって家で遊んでいる姿を見ているとまだまだ幼い。 子供って、家にいる時と子供同士で遊んでいる時の口調が変わって面…

「読書感想」【流】 東山 彰良著

台湾で一家で生活をしていたまだ若い主人公の祖父が仕事場の風呂場で殺される。 その後祖父を殺した犯人を捜すが月日だけ過ぎ、また自身は学生生活でつまずき、その後の人生もパッとしない中、ある出来事で身内に疑問が湧いてくる。 当時の台湾と中国の様子…

旅行の準備は直前派

明日から修学旅行の子供。 昨日は友達と遊ぶ約束をしていたらしいが、「まだ修学旅行の荷物の準備していないから遊んだらダメって親に言われたんだって」と言って帰ってきた。 そんな我が家の子供は当然旅行の準備はしていない。 まあ合宿などで宿泊に慣れて…

「読書感想」【橋を渡る】 吉田 修一著

2014年の東京で暮らす接点のない登場人物達。 ビール会社に勤める男の家には甥っ子が同居し、身に覚えのない贈り物が届けられる。 都議会議員の妻は、夫のある行為を目撃し、またママ友の不倫を知る。 TVジャーナリストは新しい遺伝子研究の取材を行う。 そ…

「読書感想」【モップの精は旅に出る】 近藤 史恵著

清掃作業員キリコが清掃先のトラブルを解決するシリーズ。 キリコのキャラも出しゃばらず、それぞれの場面描写は目に浮かぶようにリアル感あり楽しめる。 さらっと解決していくので、気楽にさくさく読める。 近藤史恵は一時期、サクリファイスシリーズのただ…

運動会と打ち上げ

週末は高校の運動会があったので、応援と見学に。 この前小学校の騎馬戦も面白かったけど、高校生の騎馬戦はまた迫力ある。 さらに棒倒しは、もう完全に格闘技。 守りも攻めも恐ろしい攻防で、面白かった。 よくあれで大した怪我もなくすむものだ。 子供は早…

「読書感想」【午後二時の証言者たち】天野 節子著

交通事故で少女が死亡した事件に関わりがある人達を描くサスペンス。 有名スーパーの社長の出来の悪い息子が事故を交通事故を起こす。 出だしは惹きつけられる展開で、この先も物語が気になる様々な関係者の視点で物語を捉えていく。 期待しながら展開は進ん…

「読書感想」【父子家庭が男を救う】 重川 治樹著

新聞記者をしながら子供2人を育てた著者の経験を中心に父子家庭について語る。 実際他の父子家庭はどんな感じかと思って読んでみたけど、あまり我が家とは合わないというか、ちょっと感じが違った。 まあ父子家庭自体は母子家庭と比べて圧倒的に少ないのは事…

「読書感想」【スクープのたまご】 大崎梢著

週刊誌に配属になった新人女性記者のお仕事小説。 こんな仕事をするために入社したわけではないのに…と思いながらも、事件の取材やスクープの下請け仕事に明け暮れていく。 題材的にも面白く、一見別々な出来事の取材が一本の事件解決に向けていくストーリー…

ランチ報告会

昨日は同級生が振替で平日休みだというので、海辺のカフェにてランチ。 忘年会ではあっているけど、2人でじっくり話す機会はほぼ1年ぶり。 普段からいつでも会えると思っていても実際は中々会えないものなので、平日ランチできる人にはいつでも誘ってと言っ…

「読書感想」【スコーレNo.4】 宮下 奈都著

骨董屋が実家の娘が輝いて見える妹との違いに悩みコンプレックスを抱く。 成長に合わせ、社会で自分の居場所を見つけていく物語。 大きな出来事があるわけではないが、実家で身に着けた本物を見分ける力に気が付き、少しずつ自分の立ち位置を確保していく様…

子供の成長のうれしさと寂しさ

先日一番上の子の誕生日だった。 最近特に思うけど、あっという間に子供は育つ。 特に小学校時代は長く感じるけど、中学、高校となるとびっくりするほどあっという間。 大学行けば多分一人暮らしをすることになるんだろうけど、それを思うとちょっと寂しさも…

「読書感想」【人魚の眠る家】 東野 圭吾著

小学校入学前の娘が、プールの事故で意識不明に。 小学校入学を機に離婚予定だった夫婦は娘の脳死状態を信じられず、夫の会社で研究している方法を利用し娘を生かし続ける。 この手の作品を描かせると東野圭吾はさすがに上手い。 ミステリー色はないけど、人…