2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧
戦国時代の武将をそれおれの立場・視点で描く歴史小説。 織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼の6人を緩やかな連作で繋げている。 著者らしい切り口で、今までとは違う印象を受ける場面も多少はあるものの、全体的には著者のエンタ…
社会派ミスエリーの印象が強い著者の、ブラック気味の短編集。 児童虐待や冤罪など異なるテーマでどれも読ませる。 長編での作品しか読んだことなかったが、短編でも著者らなではの切れ味鋭い文章は活きている。 短編集でありながら、読み応えある一冊。 政…
シリーズラストという事で、今までの登場人物ソフィア、こだま、弘基、希実、暮林のその後を描く。 今までの物語というよりは、完全にエピローグ的な扱いでまあ潮時なのかなという終わり方。 これは完結編ではなくて、サイドストーリー的なのでもっと中心3人…
破たん目前の日本の財政を救うため、国家予算の支出を半減させる国家予算を目指す総理と財務省のチーム。 決して絵空事ではなく、現実の日本の危機としていつでも起こりうるリアル感を醸し出している。 ストーリーとして面白い上に考えさせられるエンタメ。 …
防犯探偵(コンサルト)が事件を解決するミステリー4編。 どれも著者らしいオリジナル性高い謎解きなんだけど、トリック自体が専門的過ぎて難解。 難しくて途中で飽きる人もいると思う。 こんなトリック思いつくのは凄いけど、これがありなら、もう密室殺人…
戦中の若い女性向け雑誌の編集見習いとして、勤めることになる佐倉波津子。 あこがれの雑誌であった「乙女の友」の編集者として、また執筆者として、主筆をはじめとする周囲の人の力を得ながら成長していく。 戦中、戦後を通して、雑誌作りという場面を通し…
いつものように笑える内容が多いわけではないが、どれも著者らしいエッセイ。 小説も好きだけど、角田さんの描くエッセイが好き。 特に、マラソンや旅行の話が好きなんだけど、今回はこの分野は薄いのが残念。 月夜の散歩 (ORANGE PAGE BOOKS) 作者: 角田光…
それなりに売れている男性作家の周辺事物に起こるちょっと不思議な話の真実に迫るミステリー短編集。 最近の大沢作品は、ダラダラして、ハードボイルドも古臭いけど、この位の短編集だと余計な描写がないから、すっきり纏まっている。 かえって短編中心に描…
伊坂幸太郎は無条件で手に入れることにしているので、絵本だけど読んでみた。 うーん、話自体は悪くないけど、あえて絵本にする必要がない。 絵もイマイチだし、子供に読ませるには、ストーリー的にサンタの正体が明かされていて無理だし。 この題材で普通の…