川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【マルトク 特別協力者 警視庁公安部外事二課 ソトニ】竹内 明著 書評

元公安部外事二課で、現在はNYに外務省職員として出向している主人公の続編公安スパイもの。 日本に亡命を期待した北朝鮮の大物がアメリカで殺害され、一方日本では北朝鮮へ亡命した元公安職員が船で漂流して日本に帰ってきて、政府の中核へと入っていく。 …

「読書感想」【背乗り ハイノリ ソトニ 警視庁公安部外事二課】竹内 明著 書評

公安部外事2課で活躍した捜査官が、大きな任務失敗によりNY日本国総領事館の警備対策官として干されていた。 NYを訪れた次期総理との呼び声も高い外務大臣が、ホテルの部屋で毒薬で殺されかける。 その事件の解決のため、日本に一時的に戻り昔の部下の協力も…

「読書感想」【風神雷神 雷の章】柳広司著 書評

前作に引き続き、宗達が「俵屋」の主人となってからを描く。 公卿の烏丸光広との出会いによって、公家との関わりも深めていく中、養源院に唐獅子図・白象図、相国寺に蔦の細道図屏風を描いていく。 ラストは国宝の風神雷神図屏風。 新しい事に取り組む意気込…

「読書感想」【院長選挙】久坂部羊著 書評

国立病院の院長が亡くなり、4人の副院長が次の院長候補に。 医療崩壊を題材に病院を取材始めたルポライターが、癖が強い4人それぞれの副院長に圧倒されながら、病院の各部の人間模様を描いていく。 著者らしい、医療を舞台にしたコメディ。 病院の内側を描く…

「読書感想」【AX アックス】伊坂幸太郎著 書評

サラリーマンで極度の恐妻家が「殺し屋」として活躍する著者の「殺し屋」シリーズの一つ。 殺し屋としての活躍と、家庭でのギャップがうまく融合して、キャラクターの魅力を高めている。 連作短編として、時間軸を飛ばした最終話まで楽しめる。 やっぱり伊坂…

「読書感想」【風神雷神 風の章】柳 広司著 書評

国宝の風神雷神図屏風を描いた、宗達の物語。 本作では「俵屋」の後を継ぐまでを描く。 幼馴染の角倉与一、紙屋宗二との関係から、大きく飛躍するまでの人生が舞台。 柳広司が題材とするのはちょっと意外だったけど、主人公の魅力は伝わって来る。 ただ、歴…

「読書感想」【もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら】神田 桂一著 書評

話題になっていたので、読んでみた。 内容はタイトルの通り。 企画としては面白いかも。 さらっと読める。 もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら 作者: 神田桂一,菊池良 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2017/06/07 メディア: 単行本 この商品…

「読書感想」【みかづき】森絵都著 書評

学校の用務員が、自発的に放課後勉強を教えることから物語は始まる。 生徒の母親から一緒に塾を運営して欲しいという申し出から、親子3代にわたる塾を中心とした、壮大な教育を舞台にした人間模様が描かれる。 これはすごく良い! 前半は国民学校時代の教育…

「読書感想」【女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと】西原理恵子著 書評

著者の子育てを通した指南書的なもの。 うーん、ごくごく普通の事しか書かれていないけど、これは本当に娘を持つ母親に響くのかな。 個人的には、著者に期待するとこ大だっただけに、全くの期待外れだったけど、評価高い部分もあるので共感する人はいるのだ…

「読書感想」【アナログ】ビートたけし著 書評

いかにもビートたけしが描きそうな少し奥ゆかしい青年の恋愛小説。 読了感は悪くはない。 ただ、全体的に既視感があるというか、平凡ではある。 その分横道にそれないので、安心して読み進めることはできるが、最近の恋愛小説のいくつもの展開に振り回せれる…

「読書感想」【騎士団長殺し】第1部 顕れるイデア編 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹著 書評

妻から突然離婚を告げられた、肖像画を専門に描く画家が、小田原の山中の家へ引っ越す事で起こる不思議なことが起こり始める。 本作品は村上春樹らしさの比喩を織り交ぜながら、比較的読者よりの作品になっているので、読みやすい。 著者の作品としては、色…

「読書感想」【ソロ SOLO】笹本稜平著 書評

笹本稜平の真骨頂の山岳もの。 今回はヒマラヤのローツェ南壁が舞台。 普段ソロで壁を登っている主人公。 彼のヒーローであった伝説の登山家トモが当時の常識外れの方法で登ったルートは、後日疑惑をもたれ、その正しさを証明するために挑戦をする。 パター…

「読書感想」【ヒストリア】池上 永一著 書評

第二次世界大戦の沖縄で、爆撃によって死ぬはずが魂(マブイ)を落とし、生き残った女性。 家族など自身の身の回り全てを無くすも、力強く戦後の沖縄で商売を始め成功を収めるも、関わった男のせいでアメリカからのお尋ね者になってします。 移民としてボリ…

「読書感想」【花のようなひと】佐藤 正午著 書評

人々の日常を花をモチーフにして、描く物語。 綺麗な文章だとは思うけど、ちょっと著者に期待していたものとは違った。 こういう文章に深く思いを寄せる感性がある人は繊細な人なのかなと思うけど、自分には合わなかった。 花のようなひと (岩波現代文庫) 作…