川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【慈雨】 柚月 裕子著 書評

群馬県警を退職し、お遍路に旅経った元刑事は幼女殺害事件の報道を知り、16年前の自分が担当した事件との類似点に胸がざわつく。 その16年前の事件は解決し、犯人も獄中にいるから彼が今回の犯人の訳はない。 後輩刑事から事件の概要を聞きながら、お遍路の…

「読書感想」【ストロベリーライフ】 荻原 浩著 書評

イチゴ農家を舞台にしたお仕事小説。 主人公は都内でデザイナーとして独立していたが、仕事が激減。 そのタイミングで父親が倒れ、やむなく生育中のイチゴの出荷作業を手伝う事から、次々イチゴ農家としての日々の仕事に追われ、仕方なく都内での生活から静…

「読書感想」【告白の余白】 下村 敦史著 書評

自殺した双子の兄の死に至った理由を探るために、最後にいた京都に向かう主人公。 兄が付き合っていた京都の女性の言葉の裏の意味に振り回され、何が真実が全く近づくことが出来ない。 嫌味や皮肉が飛び交う京都の人々の間で翻弄され、真相に迫ったと思うと…

「読書感想」【継続捜査ゼミ】 今野 敏著 書評

警察学校校長を経て退官し、女子大学教授としてゼミを持つ元刑事。 ゼミでは実際の未解決事件を題材に、事件の真相に迫る。 警察モノを数多く描く今野敏でも大学教授、及びゼミ生が主人公で事件に迫るスタイルは今までになく、特徴出している。 現実的にはち…

持参手料理で垣間見れる個性

昨晩は手料理持ち寄りで、子供含めて我が家で忘年会。 親子ともども盛り上がって、日付超えるまで話題が尽きなかった。 それぞれ色々な料理を持って来てくれたけど、普段の立ち振る舞いからは想像できない繊細な料理を作ってきてくれたり、子供向けの得意料…

サンタが報われる日

今年も末っ子は、サンタのプレゼント貰って起き掛けに満面も笑みだった。 この笑顔で癒される。 薄々サンタの正体は知っている感じだけど、絶対に親には言ってこない。 サンタの正体が分かった瞬間、プレゼントがなくなることを恐れているからだと思われる。…

我が家で忘年会

子供絡みで、数家族が明日我が家に来て忘年会をすることに急きょ決定。 宅飲みなら子供たちいくらうるさくしても良いし、時間も気にならないし気楽。 たまに人が来てくれると、目が付くところだけでも少し綺麗にするかと思うので、これはこれで有意義な機会…

「読書感想」【クランクイン】 相場 英雄著 書評

ベストセラー小説を映画化するのに担当になった広告代理店勤務の主人公。 癖のある原作者を始め、イチから映画製作について学んでいく。 映画に関連する物語自体は、登場人物もキャラが立っていて面白い。 ただ平行して進む、主人公の母親に関する謎解きが完…

大病後の心の変化

来週同級生と忘年会をするのに、幹事として最近色々な人に連絡を取っていた。 毎年規模は大きくならない範囲で気楽に集まって飲んでいるけど、年齢からして 「いつか飲もう!」 なんて言っていると、あっという間に時間がたってもう一生会えなくなるかもしれ…

子育ての未解決で放置する大事さ

週末末っ子の大会応援に行った後、珍しく何かモヤモヤした気持ちになっていた。 末っ子の場合は、スポーツは楽しんでやってくれれば良いと思っているので、勝ち負けはそんなに気にはならない。 でも何でこんなにモヤモヤしていたのかはっきり自分でも分から…

あさイチ 女性リアル「オンナ×働く」への共感と違和感

子供を学校に送り出して、朝ドラの後のあさイチをそのまま流していたら、興味を惹かれて3本ローラーでバイクトレーニングしながら見続けた。 父親という異なった立場でも、主に子供絡みの部分で共感する部分は多かった。 「仕事しながらの子育てで、子供にき…

「読書感想」【七十歳死亡法案、可決】 垣谷 美雨著 書評

日本の医療費負担増で破たんが近い状況を打開するため、70歳で死ななければならないという法案が可決される。 2年後の施行を前に、該当する祖母、介護に疲れている妻、一流大学を卒業後引きこもっている息子、自分勝手な夫などで構成される家族の変わりよう…

「読書感想」【幸せのプチ ――町の名は琥珀】 朱川 湊人著 書評

朱川湊人らしい、ノスタルジーあふれる展開で登場人物達の心情にじんわりくる作品でおすすめ。 舞台は都内の下町の架空の琥珀という町。 そこで暮らす人々の日常に起こる出来事に、少しの偶然と奇跡が起こり、一定の時間が過ぎて思い出に変わっていく。 本当…

「読書感想」【デトロイト美術館の奇跡】 原田 マハ著 書評

財政難で市が運営するデトロイト美術館の作品が売却される危機に、地域の住人を始めとする人々の動きで作品を守る。 事実に基づいているらしいけど、エピソード自体も平凡で物語の厚みがなくあっさり進む。 正直人物にも、設定にも魅力がもうひとつ感じられ…

子供の言い分を聞く前に叱って反省

学校から帰ってきたらすぐに子供を連れて出かける用事があったので待っていたのに、いつまで待っても帰ってこない。 今までもすっかり予定を忘れて、寄り道して来ること多いので、 (また、予定忘れているな…) と思いながらも、もうすっかりギリギリの時間…

「読書感想」 【私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿】 朱川湊人著 書評

雑誌編集者の女性の周りに現れる不思議現象。 自分の幽霊だったり、アジサイが自分で歩いたりと不思議な事が起こるたびに、研究者と一緒に謎を解明していく。 朱川湊人らしいいつものノスタルジー路線とは違う作品で、戸惑う。 謎の解決としてはまあ不思議現…

「読書感想」【マチネの終わりに 】 平野 啓一郎著 書評

著名なギタリストが、世界を飛び回る通信社の女性記者に一目で夢中になる。 お互いにすぐに惹かれあい、女性は婚約者と別れギタリストとの結婚が近いと思われる中、少しの出来事の違いから道がすれ違っていく。 上品な恋愛小説で良い。 肝心な分岐点で多少偶…

「読書感想」【農ガール、農ライフ】 垣谷美雨著 書評

突然同棲していた彼氏から振られ、なぜか農業を目指す事になる女性が主人公。 農業にまつわる各種問題を取り上げながら、テンポよく物語は進み面白い。 農業学校 で学び意気揚々と農業に取り組もうと思う目の前に立ちふさがる、農地問題などに奮闘する具体的…

「読書感想」【なんでわざわざ中年体育】 角田 光代著 書評

主にマラソンについて描くエッセイ。 個人的に走っているので、「分かる、分かる!」と楽しく読めた。 週末雨が降ると長距離走らなくて済むとホッとする気持ちとかすごく共感。 一人旅のエッセイ「いつも旅のなか」とか「世界中で迷子になって」や、今回の内…

「読書感想」【壁の男】 貫井 徳郎著 書評

貫井徳郎らしい表面には現れない人間の奥底を描く作品。 田舎町で自宅だけでなく、近所の家に下手な絵を描く男。 その男が描く絵が町全体のアートとして人気を博し、観光客がやってくるようになる。 彼は何故下手な絵を描くのか。 フリーライターの取材の時…

「読書感想」【氷の轍】 桜木 紫乃著 書評

著者のいつもの設定舞台、北海道東部を中心とした人間模様を描く。 生涯独身だった札幌のタクシー運転手が釧路で殺される。 殺された理由を探るうちに、わずかな釧路で暮らす人物との接点が見えてきて、過去のつらい出来事が明らかになってくる。 いつものよ…

「読書感想」【犯罪小説集】 吉田 修一著 書評

平凡に暮らしていた人物がいつの間にか犯罪者となってしまう短編集。 どの話もモデルとなる実際の事件を元に脚色していると思われ、それぞれの話で実際の事件の人物と被る部分が出てくる。 もちろん事実とは異なる部分が描かれるわけだが、大王製紙のギャン…