川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【真夏の雷管】佐々木譲著 書評

道警シリーズ。 いつものメンバーが勢ぞろいで、JRを舞台とした犯罪解決に活躍する。 少年犯罪や、空き巣から、大きな事件へとつながっていく過程は見事だし、署員たちの動きもテンポよく進む。 ただ、この作品シリーズ全般に言えるのだけど、どうも臨場感…

「読書感想」【猫が見ていた】湊かなえ著, 有栖川有栖著, 柚月裕子著 他 書評

猫をモチーフにしたアンソロジー。 最初の湊かなえさんの話はほぼ実話だと思われ、著者のエッセイを読んでいる人はさらに楽しめる。 特に猫の関わりが大きい作品だけではないし、猫好きとか関係なく楽しめる。 ただ短編なので、読み応えという点では物足りな…

「読書感想」【変幻】今野敏著 書評

海でドラッグ絡みの売人が死体で見つかったのと時を同じくして、潜入捜査をしていると思われる警視庁女性刑事が消息不明に。 警察同期の仲間を中心に周辺人物達が魅力的。 また今野敏の警察シリーズで出てくる、捜査1課の課長なども共通して出てくるので、著…

「読書感想」【荒野に立てば: 十字路が見える】北方 謙三著 書評

北方謙三のエッセイ。 著者の人生が垣間見れる内容。 軽く読めるものから、じっくり読ませるものまで、色々な姿が伝わって来る。 特に海外での経験が独自すぎて、もっと海外の辺境話を中心に読みたくなる。 なんか若い時の自分と違って辺鄙な旅はとんとご無…

「読書感想」【デンジャラス】桐野 夏生著 書評

谷崎潤一郎と彼の周りの女性たちを、桐野夏生が描く。 女性を描くと抜群の輝きを持たせる桐野氏だが、今回の登場人物達はもうひとつ魅力が伝わらず。 それでもいつもの通りの筆力で、女性の怖さは充分伝わる。 谷崎潤一郎を読み込んでいる人ならば、もっと楽…

「読書感想」【標的】真山仁著 書評

総裁候補に、若手女性厚労大臣が有力候補になる。 その厚労大臣にワイロを渡したということで、告発の動きがあり、検事が動き始める。 新聞社の追求の動きが別に進行し、物語として全体を包み込んでいく。 構成は面白いのだけど、肝心な女性厚労大臣自体の魅…

「読書感想」【増山超能力師大戦争】誉田哲也著 書評

超能力が当たり前の現代、増山超能力師の事務所の面々が活躍するシリーズ。 今回は、超能力の科学技術の研究者が行方不明になり、奥さんからの依頼で行方を探すことに。 その過程で、事務所や家族の周囲に不穏な人物が関わって危害を加えてくる。 スパイや公…

「読書感想」【アンカー】今野 敏著 書評

ニュース番組スタッフを描くシリーズ。 名物記者の布施が、目を付けた未解決事件が継続捜査の刑事や、TV局スタッフを巻き込み大きなスクープへとつながる。 頑なに原則にこだわるデスクや、新たに補助についた大阪からの出向局員、刑事たちのそれぞれのキ…

「読書感想」【ジョン・マン 6 順風編】山本 一力著 書評

相変わらずのスローペースで進む本シリーズ。 今回はジョンマンは2等航海士となり、初めて上級船員として鯨採りへ。 あいかわらず、主人公の人柄は関係する人々に好感を持って迎えられ、まあ安心して読めるシリーズである。 しかし、あと10年位はシリーズ続…

「読書感想」【竜宮城と七夕さま】浅田次郎著 書評

JAL機内誌のエッセイの単行本シリーズ。 多少の当たりはずれはあるけれど、どれも全体を通して著者の人柄が窺い知れるエッセイ集。 ちょっと以前より軽妙さが薄れてきたような気もする。 竜宮城と七夕さま 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 小学館 発売日…