川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書感想」【迷: まよう】アミの会(仮)著 書評

迷うをテーマにした、アンソロジー。 軽い感じの中にミステリーもあり、それぞれ楽しめる作品。 作家によってはやはり好みの問題が出てしまうのがアンソロジーではあるが、今回は全員ではないものの全体に渡って楽しく読めた。 アミの会(仮)のアンソロジーは…

「読書感想」【R帝国】中村文則著 書評

近未来のR帝国が、隣国と戦争を始める。 国を動かす独占的な力を持つ「党」と、それを無条件に信じる国民。 盲目的な国民と、ネットでのみ大きな態度を取る愛国者、難民・民族差別を行う国民、貧困層でありながら自分より悲惨な人達がいるので満足している人…

「読書感想」【緑の窓口 ~樹木トラブル解決します~】下村 敦史著 書評

役所で新設された樹木に関する部署「緑の窓口」に配属された2人。 専門家の女性樹木医と一緒に、持ち込まれた案件を解決する軽めのミステリー。 今までの下村敦史の作風からすると全く毛色が違い、新しさに挑戦するチャレンジは評価するも、内容、ミステリー…

「読書感想」【あのこは貴族】山内 マリコ著 書評

渋谷区松濤生まれで決まったレールの上を進んできたお嬢さん華子。 周囲の友人が次々結婚する中、いつも付き合う彼氏には重い気持ちを負担に感じられるのか、長続きしないことに焦り、婚活を始める。 しかし、世の中には自分の育った環境とは全然違う人達が…

「読書感想」【風と共にゆとりぬ】朝井リョウ著 書評

『時をかけるゆとり』の続編にあたるエッセイ。 著者の日常が楽しく描けている。 日々の無駄とも思える一生懸命な行動が面白い。 クスクス笑える部分が散りばめられている。 正直 朝井リョウの小説が面白いと思ったことは一度もないが、エッセイは本当に面白…

「読書感想」[素敵な日本人] 東野圭吾著 書評

ミステリー短編集。 ちょっと首をかしげる部分もなくはないけど、それでも全編良い感じで仕上がっていて読みやすい。 東野圭吾らしさは特にない作品が多いけど、それでもラストの作品など目を引き作品もいくつか。 気楽に読める1冊。 素敵な日本人 東野圭吾…

「読書感想」【ネメシスの使者】中山七里著 書評

裁判で死刑と思われる犯人が、温情判決で無期懲役で服役している中、その服役囚の家族が殺される。 この殺人現場にはネメシスの文字が残されており、被害者遺族の無念の思いを果たした殺人と思われる。 渡瀬警部が活躍する社会派ミステリー。 このシリーズお…

「読書感想」【監督の問題】本城雅人著 書評

毎年監督が変わる弱小球団の監督について、監督の奮闘とチーム、スタッフの活躍を軽いタッチで描く。 オーナーやスタッフ、選手たちへの対応を通して、イチから監督として成長していく姿が心地よい。 本城雅人って、今まで独自の取材力を活かした野球界の裏…

もしかしたら、さみしいかも

週末は末っ子が合宿で不在だった。 いままで上の子たちが遠征や合宿で散々いない時は、残りの子供と遊ぶチャンス!と思って、普段いけない場所などに行っていたりしていた。 でもたまたま今回は、上の子供2人もテスト中で遊ぶ雰囲気にはならず。 そうすると…

「読書感想」【パーマネント神喜劇】万城目学著 書評

1000年ほど縁結びの神様として活躍している下級神の活躍を描くエンタメ。 現代社会を舞台に、人間の行動をちょっとだけ後押ししたり、神様世界のバタバタした世界を描き、軽妙なタッチでテンポよく進む。 他の神様も出てくるのだが、すべて主人公の神様の視…

「読書感想」【劇場】又吉直樹著 書評

劇作家として小さな劇団に所属している主人公。 自分の性格も相まって、人生も劇団の仕事も上手くいかず、精神的に死にかけていた時に出会った恋人。 主人公のダメさ加減と、そんな中でも焦る気持ちと流される日常がリアルに描かれている。 もがき苦しみなが…