川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【宇喜多の楽土】木下 昌輝著 書評

宇喜多尚直家の息子の秀家を描く。

 

豊臣秀吉の信任を受けて、毛利の盾となり、また数々の戦の全面に立ち宇喜多家のために流れに逆らって生きていく秀家。

関ケ原の敗戦を生き延び、八丈島島流しされる敗者としての大大名。

 

秀家がとにかく人間味あって、魅力的。

流れに逆らわない家康と流れにあらがう秀家の対比もなるほどと思わせる。

 

木下昌輝らしい素晴らしい作品。

 

宇喜多の楽土

宇喜多の楽土

 

 

「読書感想」【引火点】笹本稜平著 書評

仮想通貨を舞台にしたマネロンを捜査する警察物語。

 

新しい金融分野を扱っているだけに仕方ないのはわかるけど、序盤から金融の背景説明が多くなって中々物語として入り込みにくい。

あとマネロン関係扱う部署の警察関係者だけでなく、幅広い人たちが絡みすぎて、商店ぼやけている。

 

笹本稜平は最近警察ものも力入れているけど、やっぱり冒険ものとか山岳もののほうが圧倒的に面白いな。

 

引火点 組織犯罪対策部マネロン室

引火点 組織犯罪対策部マネロン室

 

 

「読書感想」【機密奪還(上)】マーク グリーニー著 書評

ジャックライアンシリーズで活躍するザ・キャンパスメンバーであるドミニク・カルーソーが主人公のスピンアウト的な物語。

 

通常任務を離れ、インドで元モサドから格闘術を習っている最中、突然暗殺部隊に襲われる。

何とか一命をとりとめたドミニクは、犯人への復讐を誓う。

 

いつもよりも登場人物が少ない点は物足りないものの、全体的にはテンポも展開もいつものシリーズらしく展開。

下巻に期待。

 

 

機密奪還(上) (新潮文庫)

機密奪還(上) (新潮文庫)