年末年始に読む本を探している人にお勧めする本《お仕事小説》《ほっこりもの》 - 今年読んだ本でオススメ小説
今年読んだ小説で面白かった本を紹介するシリーズ今回は 《お仕事小説》《ほっこりもの》のです。
両方とも主人公やその周辺キャラクターの魅力がないと成立しない分野。
個人的にもすきな分野の一つです。
まずは《お仕事小説》小説編から
ハケンアニメ 辻村深月
アニメ業界で苦しみながらも奮闘するプロデューサーと女性監督をメインに、周辺の魅力ある人物たちも絡めながら物語が進みます。
人物キャラだけでなく、ストーリもベタではありますが魅力的。
大変な仕事でも仕事するって素晴らしいと思わせます。
(正直表紙で合わなそうと思って手に取るのを避けていたのですが、それで読まないのは勿体ない本でした)
校閲ガール 宮木あや子
ファッション関係の編集者を目指し入社した出版社。
配属されたのは校閲部に勤務。
担当を超え色々な出来事が起こり、作家や同僚との絡みを描きながらテンポ良く話は進んでいきます。
宮木あや子氏は今年初めて知った作家の一人ですが、他の本もみなテンポ良く楽しく読める本ですので、この本が気に入れば是非他の作品もおすすめ。
こちらはスピンオフ的な作品。
上記が面白ければ、続けてどうぞ。
ブラック オア ホワイト 浅田次郎
バブル全盛期の商社マンが主人公。
彼の仕事人生を描きながら、また当時の日本の状況を合わせ鏡のように表現している。
栄光と挫折、そして商社マンとしての心の持ちようの変化。
正直読みにくい部分もあり、読み手を選ぶ作品だと思います。
でも浅田次郎らしい暗闇を覗かせる表現はさすがだと思います。
次は《ほっこりした気持ちにさせる本》
我が家のヒミツ 奥田英朗
どこにでもありそうな平凡な家庭を描いていく「家」シリーズの作品です。
出世レースに敗れたサラリーマン、子供が出来ない夫婦、妻が市会議員選挙に出る事に、などの短編集です。
どの話もジンワリと来る魅力があります。
気に入った内容であれば、シリーズの他の本も是非。