「読書感想」【ミッドナイト・ジャーナル】 本城 雅人著
面白い!
警視庁捜査1課を担当している時に連続幼児殺害事件の誤報を書いて地方に飛ばされた記者関口豪太郎。
現在さいたまの社会部記者をしているが、児童誘拐事件が管内で発生する。
関口記者は誤報を書いた7年前の事件との関連を疑う中、都内でも同様な事件が発生。
記者として事件を追い始める。
社会派エンタメとして読み応えあるし、人物描写も良くスピード感あり、ストーリー展開も読ませる。
記者として警察への取材に対する熱意、新聞社内での人間関係など事件解決だけでなく、その周辺物語がリアル感を与える。
同じ誤報を書いた新聞記者のその後の活躍を描く内容としては、堂場瞬一の「警察回りの夏」「蛮政の秋」シリーズがあるが、比べようなないくらい出来が違い、こちらは読み応えある。
本城雅人は野球モノのイメージ強いけど、この作品もリアル感と迫力がある。
おすすめ出来る作品の一つでした。