「読書感想」【また、同じ夢を見ていた】 住野 よる著
素直だけど少し変わった小学生の女の子が学校では浮いている。
でも女子高校生、成人女性、おばあちゃんが友達で放課後はネコと一緒に誰かを訪ねて楽しい時間を過ごし、その過程で幸せを探していく物語。
少女目線で物語は進行し、ゆったりした時間の中でメッセージ性は伝わるものの及第点ではあるものの正直物足りない。
前作「君の膵臓を食べたい」が素晴らしかっただけに、期待が大きかった面はあるものの、ストーリー的にもどこかで見たことあるような内容になってしまい、構成的に薄っぺら感は否めない。
力のある作家だと思うので、時間に追われずじっくり良い作品を描いてほしい。