川のテラスコート

3人の子供と父で暮らしています。子供が学校行っている時はトライアスロンのトレーニングしたり、投資したり、友人と食事したり読書したり。

「読書感想」【午後二時の証言者たち】天野 節子著

交通事故で少女が死亡した事件に関わりがある人達を描くサスペンス。

 

有名スーパーの社長の出来の悪い息子が事故を交通事故を起こす。

出だしは惹きつけられる展開で、この先も物語が気になる様々な関係者の視点で物語を捉えていく。

期待しながら展開は進んでいくが、中盤をすぎ段々「あれ、もしかして…」と不安に。

その不安の気持ちのまま、ラストは平凡な結末へと結ばれて行ってしまった。

 

途中の様々な行動は、後へ続く伏線なのかと思ったら、一切触れられることなく進む。

これでは単なる無駄な情報が盛り込まれ過ぎていて、全然広げられた物語が畳まれず締まらない。

違和感残る読了感。

途中までの描写力からしたらもっと面白い作品になると思われるが、ミステリーとしては平凡以下だし、ラストの尻すぼみ感がひどい。

 

 

午後二時の証言者たち

午後二時の証言者たち