「読書感想」【代体】 山田 宗樹著
近未来、人間の意識を抜き出し、病気の治療時など一時的に意識を代わりの人造の肉体に移すことが出来る世界。
人工知能の発達した世界で、人間の意識がやはり未知なるものとして描かれていく。
いやー、読み応えある大作のエンタメだった。
素晴らしい。
扱っているテーマからして難解な部分も多いが、ストーリー全体を通して先に何が起こるか期待を裏切らない。
惜しむべきは、周辺人物のキャラをもう少し生かせればもっと物語全体的に楽しめたとは思うものの、輪廻転生としては焦点を絞った点でぼやけない部分もある。
山田 宗樹はこの手の内容を描かせたらさすがの一言。