「読書感想」【やめるときも、すこやかなるときも】窪 美澄著 書評
家具職人の主人公は毎年12月の数日間声が出なくなる。
原因は高校生の時住んでいた松江での出来事。
友人の結婚式で出会い、その後仕事でも関係する女性は、困窮する家族を金銭面で助け、妹はさっさと結婚で家を出てしまい、家に縛り付けられている。
途中までは期待先行で面白く読める。
ただ後半、謎が明かされてくると、完全に手あかのついた展開で、1ミリたりとも予想外の展開が起きずタイクツの一言。
窪美澄は時々こういうタイクツな内容を書く。