2017-07-25 「読書感想」【僕が殺した人と僕を殺した人】東山 彰良著 書評 読書 アメリカで子供を連続して殺していた「サックマン」が逮捕される。 一方舞台は1984年の台湾にて、幼馴染の中にのちの「サックマン」がいた。 サックマンの弁護士が、当時の台湾を回想する中での登場人物としてのミスリードはうまく行っているけど、正直テクニックに走り過ぎ。 現在と過去のつなぎ方などはさすがと思わせるが、肝心の物語の肝が弱いためか、各エピソード単体では悪くないのに、せっかくつながっている物語の結末が薄味すぎる。 力はある作家だけに残念。 少年たちへの共感も抱けず。 僕が殺した人と僕を殺した人 作者: 東山彰良 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/05/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る