川のテラスコート

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「読書感想」【僕が殺した人と僕を殺した人】東山 彰良著 書評

アメリカで子供を連続して殺していた「サックマン」が逮捕される。

一方舞台は1984年の台湾にて、幼馴染の中にのちの「サックマン」がいた。

 

サックマンの弁護士が、当時の台湾を回想する中での登場人物としてのミスリードはうまく行っているけど、正直テクニックに走り過ぎ。

現在と過去のつなぎ方などはさすがと思わせるが、肝心の物語の肝が弱いためか、各エピソード単体では悪くないのに、せっかくつながっている物語の結末が薄味すぎる。

 

力はある作家だけに残念。

少年たちへの共感も抱けず。

 

僕が殺した人と僕を殺した人

僕が殺した人と僕を殺した人