川のテラスコート

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「読書感想」【マルトク 特別協力者 警視庁公安部外事二課 ソトニ】竹内 明著 書評

元公安部外事二課で、現在はNYに外務省職員として出向している主人公の続編公安スパイもの。

 

日本に亡命を期待した北朝鮮の大物がアメリカで殺害され、一方日本では北朝鮮へ亡命した元公安職員が船で漂流して日本に帰ってきて、政府の中核へと入っていく。

 

戦後の日本の外交政策として、北朝鮮に残された日本人への仕打ちを描きながら、ストーリーとしては日本に入り込んでいる北朝鮮スパイの活動への焦点をあて、相変わらずのストーリーの大きいフィクションなのかノンフィクションなのか判断しずらい物語に仕上がっている。

 

 公安同士でも仲間を信じない人間模様と同時に、戦後日本の問題点に焦点をあてた社会的側面を持たせるスパイものとして異色の出来。